住宅用太陽光発電
太陽光発電の設置を決めるにあたり、こんなお悩みはありませんか? 「どのメーカーを選べばいいか分からない」「ソーラーパネルの品質に違いはあるの?」「日本製と海外製、どちらがいいの?」本記事では、海外メーカーのカナディアンソーラーについて詳しく解説します。「メーカーの特徴や設置費用を把握して、信頼できる製品を選びたい!」という方はぜひ参考になさってください。
カナディアンソーラーは、太陽光発電システムおよびエネルギーソリューションを提供している企業です。「太陽を動力源とする電気を世界中の人々に届ける」という使命感のもと、2001年にカナダで設立されました。
カナディアンソーラーの太陽光発電システムは、世界各地の大規模発電所に導入されています。これまでに150以上の国へ、累積46GWを超える太陽光発電システムを納入しているのです。
カナディアンソーラーが世界中で評価されている要因は、高効率な太陽光発電システムを量産できる技術力及び生産体制と、長期にわたって出力を保証するサポート体制にあると言えるでしょう。
太陽光パネルメーカー出荷ランキングでは、カナディアンソーラーは世界第5位に位置しています。
2009年にカナディアンソーラー・ジャパンが設立されました。現在は東京・大阪・名古屋・仙台・福岡の5拠点で事業を展開。サービス拠点を拡大することで、より迅速かつ万全なアフターフォロー体制を実現しています。
2020年には、太陽光パネルの住宅設置数で、累計140,000棟を達成。これは、国内住宅シェア第2位の実績です。
カナディアンソーラーが取り扱う太陽光パネルの種類、特徴について解説します。
住宅用の太陽光パネルには、以下の3つのシリーズがあります。
・HiKu
・HDM
・HiDM
HiKuシリーズは、カナディアン・ソーラーの技術を集約させた最新モデルです。
HDM、HiDMシリーズは、2021年9月に発注終了予定となっています。ただし、「PLATINUM(プラチナム)」と呼ばれるシステムパッケージには、同シリーズが使用されるようです。
システムパッケージとは、太陽光パネルのほか、パワーコンディショナやモニタセットが含まれた商品です。
シリーズごとのスペックと、システムパッケージについて以下にまとめました。
HiKuシリーズの製品は、以下の3種類です。
製品名 | 公称最大出力 | 変換効率 | 外形寸法 |
---|---|---|---|
CS3L-375MS | 375W | 20.3% | 1765×1048(mm) |
CS3LA-300MS | 300W | 20.1% | 1424×1048(mm) |
CS3LB-250MS | 250W | 20.0% | 1765×709(mm) |
「CS3L-375MS」はメインモデル、「CS3LA-300MS」「CS3LB-250MS」はコンビネーションモデルと呼ばれます。
メインモデルとコンビネーションモデルを組み合わせることで、より細かいサイズ調整が可能となり、屋根のスペースを最大限活用することができるのです。
HDMシリーズの製品は、以下の2種類です。
製品名 | 公称最大出力 | 変換効率 | 外形寸法 |
---|---|---|---|
CS1V-265MS | 265W | 19.59% | 1638×826(mm) |
CS1VL-210MS | 210W | 19.23% | 1322×826(mm) |
HiDMシリーズの製品は、以下の2種類です。
製品名 | 公称最大出力 | 変換効率 | 外形寸法 |
---|---|---|---|
CS1H-335MS | 335W | 19.86% | 1700×992(mm) |
CS1HA-270MS | 270W | 19.51% | 1395× 992(mm) |
住宅向けシステムパッケージ「PLATINUM」では、「HDMシリーズ」「HiDMシリーズ」のパネルが使用されます。4種類のパネルを組み合わせるため、レイアウトの幅が広がり、屋根にピッタリ合う最適な配置を実現できます。
パワーコンディショナのバリエーションも豊富で、パネルの積載量に応じて最適な出力タイプを選ぶことができます。また、屋外用か屋内用かを選ぶことも可能。住居環境に合わせて太陽光発電システムを導入できるのも嬉しいポイントです。
それでは続いて、太陽光パネルの特徴について解説していきます。
カナディアンソーラーの太陽光パネルには、注目すべき2つの特徴があります。
これまで世界各国で、大型発電所に太陽光パネルを納入してきたカナディアンソーラー。その技術力を、住宅向けの太陽光パネルに活かしているのです。
まず、大型セル技術により、従来よりも大判のセルを採用。これは、高電流による出力アップにつながります。
この大判セルに、ハーフ・カット・セルと呼ばれる手法を組み合わせます。これにより、電力損失を75%削減。また発電時の温度上昇も大幅に抑え、安定した稼働を実現しているのです。
カナディアンソーラーは、パネルの出力量に加えて、耐久性にも注力しています。そのため、以下のような様々な認証試験に積極的に参加しているようです。
太陽光パネルの基本的な認証(IEC 61215 / IEC 61730)をはじめ、塩害・アンモニア・防砂防塵への耐性を評価する様々な認証を取得。また、PID認証と呼ばれる、パネルの出力低下を計測する試験にも合格しています。
太陽光パネルは屋外で何十年も使用するものです。製品を選ぶ上で、耐久性は重要なポイントですよね。
カナディアンソーラーは、複数の保証制度を設けており、アフターフォローも充実しています。
・太陽電池モジュール出力保証
・太陽電池モジュール製品保証
・太陽光発電システム保証
・災害補償制度(有償)
それぞれの保証について、詳しく紹介します。
太陽光パネルの性能を25年間保証する制度です。保証の適用条件は、使用年数によって変わります。
最初の1年間は、製品仕様書に表示される出力値から、97.5%を下回らないことを保証。そして、2年目から25年目までの期間は、年次の低下が0.6%を上回らないことを保証しています。
太陽光パネルに欠陥・不具合がないことを15年間保証する制度です。ただし、取扱説明書で規定される通常の用途、設置、使用及び稼働に則っていることが条件です。
太陽光発電システムは、太陽光パネルのほか、パワーコンディショナ、接続箱、太陽電池架台、ケーブルなど様々な機器で構成されています。それらの機器について15年間保証する制度です。ただし、一部の製品の組み合わせの場合、保証期間が10年間になります。
火災・落雷・風災・水災などの自然災害による損害を補償する制度です。補償額は1システムあたり200〜1000万円まで。補償期間は10年間です。
太陽光発電は、主に2種の価格相場が基準になります。
・設置費用
・kW単価
設置費用は、太陽光パネルなどの機器費用に加え、工事費や諸経費まですべて含めた金額です。
kW単価は、太陽光発電の1kWあたりの価格です。太陽光発電の「割安・割高」を考える際によく用いられる値で、以下の式で計算することができます。
設置費用÷パネルのkW数=kW単価
それでは、カナディアンソーラーの価格相場を見てみましょう。
kW数 | 設置費用 | kW単価 |
---|---|---|
6.03kW | 139.2万円 | 23.1万円 |
5.03kW | 125.1万円 | 24.9万円 |
4.69kW | 125.3万円 | 26.7万円 |
3.02kW | 86.1万円 | 28.5万円 |
ただし、上記はあくまで参考値です。
設置費用は、住居環境や販売施工会社によって大きく変わる場合があります。そのため、実際に複数の会社から見積りを取り、ご自身で相場を判断されることが肝要です。
もし、ご自身で複数の見積りを取るのが面倒でしたら、グリエネの一括見積りサービスをご利用ください。
全国450社の厳選された安全安心な販売施工会社を、最大で5社 ご紹介いたします。
なお、ご利用は完全無料です。以下より、ぜひお気軽にご連絡ください。