住宅用太陽光発電
設置工事と電気工事の流れと設置工法の種類についてご紹介します。
太陽光発電を導入するために、現地調査から工事に至るまでの流れをご説明します。
まず、前回ご紹介した現地調査の対象となる項目をおさらいしますと、
・屋根が向いている方角(南が最適)
・太陽に対しての、パネルの角度(地方によって、最適角度は異なる)
・周辺環境の確認(朝日や夕日が、妨げられないかどうか)
・予定通りに、太陽光パネルを設置できるか(設置枚数)
といった項目となっています。さらに、電気配線関連をより細かく確認していきます。
・配線や接続に問題がないか(屋内調査含む)
・配電盤(ブレーカー)の空き状況
・パワーコンディショナーと接続する単相3線の配線状況
・パワーコンディショナーの設置場所(屋内か屋外か)
現地調査後に、配置図や見積書を確認し、契約します。
契約と同時に、お住まいの地方自治体へ補助金の確認や申請を行います。通常は、2〜3週間程度で承認されます。
その後、設置工事及び電気工事へと移ります。
補助金承認後、太陽光発電の部材が揃い次第、設置工事に取り掛かります。設置工事は、下記の流れで行われます。
屋根上の配置予定場所に、取り付け金具を設置し、金具の上にパネルを載せる為の架台を取り付けます。その架台に、太陽光パネルを設置します。
ここでは、瓦屋根とスレート屋根(粘板岩を使用した、新築に多い屋根)に適した、お勧めの工法をご紹介します。代表的な設置工法として、下記の 4つの工法をご紹介します。
瓦屋根、スレート屋根のどちらでも対応可能で、よく利用されています。
屋根に直接、太陽光パネルを支える金具を取り付ける工法です。金具を屋根にしっかりと固定しますので、パネルの重さで外れる恐れがありません。
また、屋根に穴を開ける際は、コーキング材による雨漏防止が施されますので、安心です。降雪地域では、最もお勧めとされている工法です。
瓦屋根に用いられる工法です。瓦の隙間から、金具を差し込み、屋根板にビスで固定します。その金具に、架台を設置する工法となっています。
見た目が良く、施工も比較的大変ではないため、工賃を抑える事が出来ます。
しかし古い瓦の場合、荷重によって割れる恐れがあります。また、降雪地域では避けた方が良いでしょう。
瓦屋根に用いられる工法です。瓦の隙間から、金具を差し込み、屋根板にビスで固定します。その金具に、架台を設置する工法となっています。
見た目が良く、施工も比較的大変ではないため、工賃を抑える事が出来ます。
しかし古い瓦の場合、荷重によって割れる恐れがあります。また、降雪地域では避けた方が良いでしょう。
スレート屋根に用いられる工法です。屋根の穴をあける事なく、取付け金具で挟み、ボルトで締めて固定する工法です。
屋根を傷つける心配がない上に、雨漏りの恐れがないので、設置枚数の制限やメーカーによっては保証を受けられない場合があります。必ず、施工管理会社やメーカーに確認を取るようにしましょう。
屋根上での太陽光パネル設置工事と並行して、電気工事を施工します。
電気工事の流れは、下記のようになっています。
金具の上にパネルを載せる為の架台を取り付けます。その架台に、太陽光パネルを設置完了後、太陽光パネルから接続箱、電気メーターまでの電線を通します。
ブレーカーの空きがあればそのまま、無ければ新たにブレーカーを取付けます。
パワーコンディショナーを室内に取りつけ、配線を行います。(ブレーカーから近い方が良い)
電波送信機(ブレーカー側)と受信機(テレビ側)を設置し、太陽光の発電状況をテレビで確認できるようにします。
パワーコンディショナー配置の検討に使用します。
電力会社から依頼された業者が、売電用メーターを取りつけます。
その数日〜1週間以内に、電力会社が直接メーターの検査を行い、その確認後、1週間〜2週間程度で、連係及び売電契約を行います。
売電開始後は、確実に発電されているかチェックし、その方法も販売施工会社から教わっておきましょう。
これで、ようやく太陽光発電の10年固定買取の売電がスタートします。
あとは、毎日の日射量を期待して、売電収入がどれくらい入るのか楽しみにしましょう。
参考までに売電明細書のサンプルを掲載していますので、こちらもあわせてご参照ください。