住宅用太陽光発電
太陽光発電には屋根置き型と屋根一体型の2種類があります。それぞれの特徴についてご紹介します。
太陽光パネルの設置方法は、大きく分けて2種類あります。それは「屋根置き型」と「屋根一体型」となっており、設置する予定の建物に最適なパネル設置をするためにも、それぞれの特長を知っておきましょう。
まず「屋根置き型」は、屋根材(瓦やスレート等)の上にパネル専用の架台を設置します。その架台の上に、パネルを取り付けて屋根としっかり固定します。陸屋根と呼ばれる水平の屋根に設置する場合は、太陽に対して傾斜角度を調整した架台を先に設置し、その上にパネルを載せて固定します。
架台を屋根に設置する方法は、建物で使用されている屋根材によって異なるだけでなく、メーカーの保証条件に関わるのでしっかりと確認しておくことが大切です。(設置工事について)
そして「屋根一体型」は、屋根材の中に太陽電池セルを組み込んだものを指します。屋根置き型のように架台を載せる必要がないため、建物の外観や見た目を損なうことなく、きれいに太陽光パネルを設置できるところが、大きな特徴となっています。
それではまず、屋根置き型の特徴・メリットについて説明します。
1.「設置費用が低価格」
「屋根置き型」の場合、一般的なパネルを使用するため、架台の設置費用を含めても比較的安く抑えることができます。(太陽光発電システムの最新(2017年)相場費用)
そのため、太陽光パネルの性能をより重視することが可能となっています。一方、「屋根一体型」の場合は屋根の防火や耐火機能が求められるため、比較的高価格となります。
2.「効率よく発電」
太陽光発電は、高温になるほどその発電効率が落ちます。それは太陽光パネル本体にこもる熱によって、発電ロスが発生しているからです。「屋根置き型」の場合には、屋根とパネルの間にある隙間によって、熱が逃げやすくなっています。
一方で、「屋根一体型」では熱がこもりやすくなるため、比較的発電効率が低下します。
3.「課税対象とならない」
新築建物において、「屋根一体型」の太陽光パネルを設置した場合、建物の一部として見なされますので固定資産税の対象となります。(太陽光発電の固定資産税・所得税などの税金、確定申告)
一方で、「屋根置き型」の場合には課税対象になりません。
4.「メンテナンスがしやすい」
「屋根置き型」の場合、パネルに万が一の故障や不具合が生じても、取替えやすいのが特長です。
一方で、「屋根一体型」の場合は本体価格が高価であるのと、屋根と一体なので取り替えがしにくいです。(太陽光発電のメンテナンス・寿命)
設置費用やシステム価格等のコストを抑えたいのなら、メンテナンス性などの点からみても「屋根置き型」が望ましいでしょう。高温による発電量低下の影響を受けにくいのですが、設置工事方法によっては雨漏りをしてしまうリスクがあります。
「屋根一体型」は見た目が良いのが特徴ですが、最近は黒色等の製品が出てきており、デザイン性にも優れた太陽光パネルまで増えてきています。しかし、イニシャルコストだけでなく熱がこもりやすいことでの発電効率低下、メンテナンスにも手間とコストがかかるという側面があります。
屋根置き型と屋根一体型の違いとは? |
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太陽光パネルの設置方法は、屋根置き型と屋根一体型の2種類あります。屋根置き型は、屋根材(瓦やスレート等)の上に架台を設置し、その上にパネルを取り付けます。屋根一体型は、屋根材の中に太陽電池セルを組み込んだものを指します。 各設置方法の特徴はこちら。 |
屋根置き型と屋根一体型、どちらを選ぶべき? |
屋根置き型の場合、一般的なパネルを使用するため、架台の設置費用を含めても比較的安く抑えることができます。一方、屋根一体型の場合は屋根の防火や耐火機能が求められるため、比較的高価格となります。 その他のメリット・デメリットはこちら。 |