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エリーパワーの蓄電池の性能とは?各種製品の特長・価格について解説

住宅用の蓄電池を選ぶ際、どんな面を重視すべきでしょうか。性能面や価格面、保証面、安全面を総合的に評価し、自分に最も合う製品を見つけることが肝要でしょう。本記事では、エリーパワーの蓄電池について詳しく解説します。蓄電池選びでお悩みの方はぜひ参考になさってください。

この記事の目次

  • エリーパワーの概要・実績
  • エリーパワーの蓄電池の性能
  • エリーパワーの蓄電池の価格
  • エリーパワーの蓄電池のメリット・デメリット

エリーパワーの概要・実績

企業の実績

エリーパワーは2006年に設立された日本の蓄電池メーカーです。

さまざまなメーカーが参入している蓄電池分野において、エリーパワーは可搬型蓄電システムでポジションを確立。

可搬型蓄電システムは、移動が簡単で、近くに電源がない場合でも機器を稼働させられるため、停電時にも重宝されます。

エリーパワーの蓄電池は、大型リチウムイオン電池では世界初となる安全基準認証「TUV-Sマーク」を取得しており、発煙、発火の危険性が極めて低いことでも知られています。

またエリーパワーの蓄電池は、長寿命であるリン酸鉄リチウムイオン蓄電池を採用しているため、劣化や故障にも強いと言えます。

エリーパワーは「持続可能な電力インフラの開発」や「安心・安全な社会づくり」にも積極的に取り組んでいます。
例えば、その一環として、大和ハウスグループと連携して町単位の蓄電池普及率を高めています。

エリーパワーの蓄電池の性能

製造技術

エリーパワーの住宅用蓄電池は2タイプに分かれます。

  • スタンドアローン型
  • 系統連系型

スタンドアローン型とは、主にコンセントから充電するタイプの蓄電池です。
小型で場所を取らず、室内に設置できるのが利点ですが、容量は小さめです。

系統連系型とは、コンセントからでも太陽光発電からでも充電できるタイプの蓄電池です。
太陽光発電と連携でき、容量は大きめですが、設置場所は屋外です。また蓄電池ユニットの他にパワーコンディショナも設置する必要があります。

では、各タイプの蓄電池について詳しく紹介していきます。

スタンドアローン型の蓄電池

スタンドアローン型の蓄電池には3機種があります。

  • POWER YIILEE 3(パワーイレ・スリー)
  • POWER YIILEE HEYA(パワーイレ・ヘヤ)
  • POWER YIILEE HEYA S(パワーイレ・ヘヤ・エス)

それぞれの機種について以下で解説します。

POWER YIILEE 3(パワーイレ・スリー)

「POWER YIILEE 3」は屋内用の可搬型蓄電システムです。

蓄電容量は2.5kWh。

組み立てや工事が不要なので、自宅に届き次第すぐに使用できるのがポイントです。

充電および放電は裏面のコンセントから行います。

POWER YIILEE HEYA(パワーイレ・ヘヤ)

「POWER YIILEE HEYA」は屋内用の壁掛蓄電システムです。

サイズは幅650mm、高さ390mm、奥行き150mmで超コンパクト。重さも30kgという軽量設計です。

蓄電池容量は1.3kWh。

非常時にのバックアップ電源を想定して開発されたので、停電時には特定負荷に自動で切り替わります。

そのため、停電時には、予め指定しておいた電源にスムーズに電力供給ができるのです。

POWER YIILEE HEYA S(パワーイレ・ヘヤ・エス)

「POWER YIILEE HEYA S」は、先に紹介した「POWER YIILEE HEYA」の可搬型バージョンです。

壁に取り付ける代わりに、キャスター付きの台座に乗せ、自由に移動させることができます。

蓄電池容量は同様に1.3kWhです。

系統連系型の蓄電池

系統連系型の蓄電池には2機種があります。

  • POWER iE5 Link(パワーイエ・ファイブ・リンク)
  • POWER iE6 HYBRID(パワーイエ・シックス・ハイブリッド)

それぞれの機種について以下で解説します。

POWER iE5 Link(パワーイエ・ファイブ・リンク)

「POWER iE5 Link」は太陽光発電のパワーコンディショナを一体化させたハイブリッド蓄電システムです。

蓄電容量は5.4kWh。ただし、蓄電池ユニットを2台連結させることで、蓄電容量を倍の10.8kWhにすることも可能です。

「POWER iE5 Link」の利点は、パワーコンディショナを一体化させることで、蓄電および放電を行う際の電気ロスを最小限に抑えられること。

また、既に太陽光発電を設置している家庭に蓄電池を後付けする場合、太陽光発電のパワーコンディショナもまとめて新調できるため、パワーコンディショナの修理・交換費用を削減できるかもしれません。

なお、2021年の春には、全負荷対応モデル「POWER iE5 GRID(パワーイエ・ファイブ・グリッド)」が発売されます。

POWER iE6 HYBRID(パワーイエ・シックス・ハイブリッド)

「POWER iE6 HYBRID」は、2021年9月で生産終了になりました。

「POWER iE6 HYBRID」は、先に紹介した「POWER iE5 Link」と同様のハイブリッド型蓄電システムです。

蓄電容量は6.2kWh。

「POWER iE5 Link」に比べてサイズが大きく場所を取りますが、エアコンやエコキュートなどで使われている200V電源を使用することができます。

エリーパワーの蓄電池の価格

見積り

エリーパワーの蓄電池は、環境設備の一環として、町単位で一括納入されるケースが多いです。

そのため、個人単位の価格相場データが見当たりません。

ただ、東京電力グループが提供するサービス「エネカリ」にエリーパワーの蓄電池が登録されています。

「エネカリ」とは、定額料金を毎月支払うことで、初期費用なしに蓄電システムを導入できるサービスです。

参考までに、「エネカリ」におけるエリーパワーの蓄電池の料金を見てみましょう。

機種 月額
POWER YIILE 3
(パワーイレ・スリー)
8,500円(税抜)
POWER YIILE HEYA S
(パワーイレ・ヘヤ・エス)
6,500円(税抜)

エリーパワーの蓄電池のメリット・デメリット

メリットとデメリット

では、最後にエリーパワーの蓄電池のメリットとデメリットを確認しておきましょう。

メリット

まず、エリーパワーの蓄電池は世界トップレベルの安全性を誇ります。
その要因は、電池管理装置だけではなく、電池セル単体から安全性を確保する設計に注力している点でしょう。

次に、エリーパワーの蓄電池は長寿命です。
約17,000回フル充放電を行っても電池容量70%をキープできるため、15年以上の稼働が見込めます。

さらに、エリーパワーの蓄電池は優れた温度特性を有しています。
ー20℃から60℃の広い温度帯域で、安定して性能を発揮できます。

デメリット

エリーパワーの蓄電池は一般的な相場が把握しにくいため、自分で相場を判断する必要があります。

自分で相場を判断するためには、複数の販売施工会社から見積りを取らなければなりません。

ただ、複数の販売施工会社と連絡を取り合うのは、時間も手間もかかります。

また、販売施工会社は全国に無数にあるので、どこに連絡すればいいか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。

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