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家庭用蓄電池「スマートスター」は停電時も安心!?AI機能・太陽光発電との連携についても解説

昨今、地震や台風といった自然災害が深刻化しており、それに伴う大規模な停電被害も発生しています。そこで、停電対策として家庭用蓄電池が注目されています。本記事では、家庭用蓄電池「スマートスター」をピックアップ。「停電に強い」と評される蓄電池ですのでぜひチェックしてくださいね。

この記事の目次

  • スマートスターLの容量
  • スマートスターの特徴
  • スマートスターの評判
  • スマートスターのメリット・デメリット

スマートスターLの容量

蓄電容量

スマートスターは伊藤忠商事株式会社が販売している家庭用蓄電池です。

なお、製造元は株式会社NFブロッサムテクノロジーズです。

スマートスターには「スマートスター3」と「スマートスターL」の2タイプがあります。

「スマートスター3」は2021年5月に発売された最新タイプです。従来のスマートスターに比べ、大容量・高出力を実現しています。

「スマートスターL」は容量・サイズともに日本の一般家庭に合うように設計されています。

それでは、各タイプの容量および仕様を見てみましょう。

タイプ スマートスター3 スマートスターL
容量 13.16kWh 9.8kWh
出力 5.5kVA 3kVA
充電時間 約3時間 約3時間
保証期間 10年 10年
期待寿命 15年 15年
設置場所 屋外 屋外
外形寸法 W1,181×H1,008×D392(mm) W762×H1,145×D466(mm)
使用周囲温度 10℃~45℃ -10℃~45℃
希望小売価格 3,730,000円(税別) 2,930,000円(税別)

スマートスターの特徴

電気機器の製造技術

スマートスターの特徴は以下の3点です。

  • 停電に強い
  • AIが充放電を最適化
  • 太陽光発電を有効活用

それぞれの特徴について以下で解説します。

停電に強い

スマートスターは停電時でも電力供給が制限される心配がないように、以下の2つの特性を備えています。

一つは、200V機器にも電力を供給できること。
一般的に、家電は100V機器か200V機器かに分類されますが、蓄電池によっては100V機器のみに電力供給するタイプもあるのです。
ちなみに、200V機器にはエアコンや電子レンジ、電気給湯機などが含まれます。

もう一つは、全負荷型の接続が可能であること。
家庭用蓄電システムは分電盤に接続する際、全負荷型か特定負荷型かに分かれ、停電時に電力供給できる範囲が決まります。
停電時、全負荷型であれば家中全てのコンセントに電気が送られ、特定負荷型であれば一部のコンセントのみに電気が送られます。

AIが充放電を最適化

スマートスターはAIシステム「GridShare」と連携しています。

「GridShare」は日々の電力需要パターンを学習したり、深夜の安い電力のうまく活用したりすることで、電力会社からの購入電力を最小限に抑えてくれるのです。

また、充放電量や購入電力量はスマートフォンやパソコンからいつでも確認可能。表やグラフで分かりやすく表示されます。

太陽光発電を有効活用

以上のように、スマートスターは停電対応とAI管理の2点において優れています。
そして太陽光発電システムを連携させることで、その2点がより強化されるのです。

スマートスターは停電時、太陽光発電システムに対し独自のシステム制御を行います。
実は、太陽光発電システムは停電時に出力を1.5kWまで制限されるのですが、スマートスターのシステム制御によって停電時でも通常通りの出力が可能になるのです。
太陽光発電が通常稼働すると、昼間は電気が余りやすくなり、その分スマートスターに貯めておけます。そして、夜間も安心して電気を使えます。

スマートスターのAIシステム「GridShare」は、太陽光発電からの充電量と深夜電力からの充電量のバランスを自動で調節してくれます。
天気予測データをもとに、翌日の太陽光発電から得られる充電量を計算することで、太陽光発電の無駄を減らしているのです。
また同時に、深夜電力の購入も抑えられるので、電気料金の節約も期待できるでしょう。

スマートスターの評判

お客様の声

スマートスターは2021年時点で販売台数4.7万台を記録しています。

多くの方に選ばれているスマートスターですが、実際にスマートスターを設置されたご家庭からの評判も気になるところです。

そこで、スマートスターのホームページに掲載されているユーザーの声を紹介したいと思います。

台風による10日間の停電を乗り切ることができた!

千葉県 男性(4人家族)

2019年10月に発生した台風15号による千葉県の大規模停電の際に、特にスマートスターが役に立ったようです。

では、具体的になにが助かったのか。以下の3つを強調されています。

・井戸のポンプを動かせたので、水を確保できた
・冷蔵庫やエアコンなど電気使用量が大きい家電も使用できた
・夜間でも電気を点けたりテレビを見たりできた

地震によって2日間停電したが、いつも通り生活できた!

北海道 男性(8人家族)

2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の際に、特にスマートスターが役に立ったようです。

では、具体的になにが助かったのか。以下の3つを強調されています。

・テレビ、IH、エコキュートなど、ほぼ全ての家電を使用できた
・家中のコンセントを切替せずにいつも通り使用できた
・家族全員分のスマホを充電でき、子どもの友達の分まで充電できた


やはり、スマートスターは災害時の備えとしての役割が大きいようですね。

なお、以上2つのご家庭は太陽光発電とスマートスターを併用されています。

スマートスターのメリット・デメリット

メリットとデメリット

最後に、スマートスターのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

メリット

スマートスターは他社の蓄電池と比較しても大容量と言えるでしょう。

そのため、多くの機器に電力供給が必要なオール電化住宅などにぴったり。また停電時の備えとして蓄電池をお考えのご家庭にもおすすめです。

スマートスターはAIが効率的に自動運転してくれるので、ご自身で運用を考えたり操作したりする手間が少ない点も大きな魅力です。

デメリット

スマートスターはAIが自動で運用してくれますが、AIに任せきりにしてしまうと、十分な電気が貯まっていない状態も起こり得るので注意が必要です。

また、AI機能は月々の利用料金が発生するため、コスト面がネックになることもあるでしょう。

また、契約ブレーカーが70Aを超える場合、スマートスターは全負荷型で稼働できなくなるので気を付けてくださいね。

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