住宅用太陽光発電
世界中で地球温暖化を抑えるための活動が加速しており、その一つに太陽光発電の普及が挙げられます。そのため、日本で海外の太陽光発電メーカーを見かけることも多くなりました。そこで、本記事では中国メーカーのジンコソーラーを紹介したいと思います。海外の太陽光発電メーカーに興味のある方はぜひ参考になさってくださいね。
ジンコソーラーは、2006年に中国で設立された太陽光発電メーカーです。
業界最大手の一つであるジンコソーラーは、世界に9つの生産拠点、20の物流拠点、35の営業拠点を持っています。
そんなジンコソーラーの太陽光パネルは、これまで160カ国以上に導入され、累計出荷量は80GWに上ります。
ジンコソーラーの太陽光パネルの出荷量は、2016年にとうとう世界一を記録。ちなみに2019年に日本一も記録しています。
ジンコソーラーの太陽光発電の特徴は3つあります。
それぞれの特徴について以下で解説します。
ジンコソーラーは業界最大級のPV研究開発センターと250名の科学者を抱え、また外部の研究機関や大学の科学者とも緊密に協力しながら、太陽光パネルの開発にあたっています。
ジンコソーラーの太陽パネルにおいて、特筆すべき技術は次の4点でしょう。
ハ ーフカット技術とは、太陽光パネルを構成しているセルと呼ばれる太陽電池を、従来の半分のサイズにカットする技術です。
ハーフカットセルは電気抵抗が少なく、また影の影響を受けにくいため、発電効率が向上します。
両面発電技術とは、太陽光パネルの表面だけでなく裏面でも発電させることで、発電量を増やす技術です。
主に野立ての太陽光発電など産業用として使用されていましたが、近年は住宅用としての使用も増えているようです。
マルチバスバー技術とは、セル表面のバスバーと呼ばれる電極間の距離を短くする技術です。
それによって電流の通り道が分散されるため、電力損失を減らすことができます。
タイリングリボン技術とは、セルとセルの隙間を埋めるための技術です。
これよって太陽光パネルの変換効率がアップします。
ジンコソーラーは太陽光パネルの製造過程において、細かく品質管理・検査を行っています。
また、風圧荷重(2400パスカル)や電圧荷重(5400パスカル)、アンモニア耐久などの品質試験も実施。
品質試験については複数の第三者機関にも依頼することで、より安全性を高めています。
第三者機関はいずれも国際的に権威がある認証機関で、例えばドイツのテュフ・ラインランドやアメリカのULが含まれます。
以上のような取り組みが評価され、ジンコソーラーは2019年度の「トップブランドPVヨーロッパシール」を受賞。これはジンコソーラーが欧州の太陽光発電市場に、優れた製品を提供していることを認めるものです。
太陽光パネルは長期にわたり屋外に設置されるため、雨風や紫外線による出力劣化は避けられません。
そこで、一般的に、太陽光パネルには出力保証が付与されています。
ジンコソーラーの太陽光パネルの出力保証は、25年~30年です。
これは他社の出力保証と比較すると長期間ですが、品質管理を徹底しているジンコソーラーだからこそ実現できたのでしょう。
ジンコソーラーが販売している太陽光パネルは以下の4タイプです。
この中で、住宅用としてよく使用されているのが「Tiger Pro」と「Tiger」です。
では、以上2タイプの太陽光パネルの性能を見てみましょう。
【Tiger Pro】
型式 | 公称最大出力 | モジュール変換効率 |
---|---|---|
JKM-72HL4-BDVP | 525-545W | 20.36-21.13% |
JKM-72HL4-TV | 525-545W | 20.36-21.13% |
JKM-72HL4-V | 530-550W | 20.55-21.33% |
【Tiger】
型式 | 公称最大出力 | モジュール変換効率 |
---|---|---|
JKM-66TR | 390-410W | 20.43-21.48% |
JKM-76TR | 460-480W | 20.49-21.38% |
ジンコソーラーの太陽光発パネルはメーカー希望小売価格が設定されていない、いわゆるオープン価格のため、販売店によって価格は異なるでしょう。
相場については、まだ情報が公開されてないようです。
というのも、ジンコソーラーの太陽光パネルは、日本の住宅では導入事例がまだ多くないためでしょう。
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