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村田製作所の蓄電池は容量自在!?話題の「All-in-One蓄電池システム」について解説

太陽光発電の売電価格の引き下げを受けて、家庭用蓄電池が注目されています。ただ、太陽光発電との相性や、高額な設置費用など気がかり点もあると思います。そこで、本記事では村田製作所の蓄電池を詳しく紹介します。蓄電池のメーカー選びでお悩みの方はぜひ参考になさってください。

この記事の目次

  • 村田製作所の概要・実績
  • 村田製作所の蓄電池の特徴
  • 村田製作所の蓄電池の種類
  • 村田製作所の蓄電池の価格
  • 村田製作所の蓄電池の保証
  • 村田製作所の蓄電池のメリット・デメリット

村田製作所の概要・実績

企業実績

村田製作所は1994年に京都市中京区で創業しました。

ラジオの電子部品の製造から事業をスタートし、テレビ、パソコン、スマートフォンなどの電子部品の製造で事業をスケールしていきます。

そして、セラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を手掛ける世界的な総合電子部品メーカーへと成長。

やがて、村田製作所はエネルギー事業に着手します。2017年に長瀬産業と共同で、家庭用太陽光発電に対応したハイブリッド型蓄電システムを開発。

村田製作所は同システムの中核となるハイブリッドパワーコンディショナーを手掛けました。一方、長瀬産業はリチウムイオンバッテリーを担当。

両社はパワーコンディショナとバッテリーを小型化することで、コンパクトサイズのハイブリッド型蓄電システムを実現しました。

さらに2018年、村田製作所は蓄電池と充放電DC-DCコンバータを一体化した「HVDC蓄電ユニット(パワーコンディショナ連係タイプ)」と、蓄電池とパワーコンディショナを一体化したオールインワン・システム「All-in-One蓄電システム(ハイブリッドタイプ)」を開発。

以上の2点は、専門展示会「国際スマートグリッドEXPO」に出品され、大きな注目を浴びました。

村田製作所の蓄電池の特徴

電力

村田製作所の蓄電池の特徴は、パワーコンディショナに内蔵されている点です。

ちなみにパワーコンディショナとは、太陽光発電でつくった電気や蓄電池に貯めた電気を、家庭で使用できる電気に変換する機器です。

では、村田製作所が製造・販売している「All-in-One蓄電システム」を紹介していきます。
同システムの特徴は以下の3つです。

  • コンパクトで設置しやすい
  • 安全性が高く長寿命
  • 多様な運転モードが選べる

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

特徴1.コンパクトで設置しやすい

一般的に、蓄電池を設置する場合は、別の場所にパワーコンディショナも設置する必要があります。

しかし、村田製作所の「All-in-One蓄電システム」は設置場所が一つで済みます。

また、村田製作所はパワーコンディショナの小型化技術に優れているため、「All-in-One蓄電システム」もコンパクトサイズです。

したがって、「All-in-One蓄電システム」は設置する機器が少なく場所も取らないので、従来の蓄電システムよりも設置自由度が高いと言えるでしょう。

特徴2.安全性が高く長寿命

村田製作所の「All-in-One蓄電システム」は高純度材料を使用することで、長寿命化を実現しています。

また、期待寿命が15年以上のリチウムイオン二次電池「FORTELION」を使用。

ちなみに、「FORTELION」は村田製作所が独自開発した二次電池で、そのコンセプトは「安全に強く、寿命に強く、環境に強く」です。

なお、村田製作所は蓄電池セルの製造から製品の組み立てまで、全て自社工場で行っています。そのため、品質管理の目が細部まで行き届くのです。こうした生産環境も、「All-in-One蓄電システム」が長寿命である一因でしょう。

特徴3.多様な運転モードが選べる

村田製作所の「All-in-One蓄電システム」の運転モードは4つに分かれています。

  • 自動運転
  • 夜間充電優先
  • 自家消費優先
  • 備蓄優先

自動運転では、AIを活用し、蓄電池の充放電を制御および最適化します。
具体的に言うと、電力会社との契約プランにおける時間帯別料金や、天気予測をもとにした太陽光発電の発電量などを考慮しながら、その日に合わせて深夜時間帯の充電量を毎度調節します。

夜間充電優先では、蓄電池の充電時間帯と放電時間帯を予め設定します。
充電回数については、夜間電力から充電する1日1サイクルか、夜間電力と太陽光発電で充電する1日2サイクルかに分かれます。より多く売電したい場合は1日1サイクルに設定するといいでしょう。

自家消費優先では、太陽光発電の余剰電力が優先的に蓄電池にまわされます。
蓄電池の放電は、夕方以降の日が落ちている時間帯に行われます。電力会社に頼らない、電気の自給自足を目指すご家庭にピッタリです。

備蓄優先では、太陽光発電で発電した電気が、まず蓄電池に充電され、その後、余剰電力が家庭の電源に供給されます
なお、太陽光発電で満充電にできない場合は、深夜電力などで補います。
同運転モードは、蓄電池の満充電が優先されるため、災害時の備えとしては最適でしょう。

村田製作所の蓄電池の種類

選択肢

村田製作所の「All-in-One蓄電システム」は2タイプに分かれます。

2タイプの大きな違いは、連系運転時定格出力電力と蓄電池定格容量、つまり、放電できる量と充電できる量です。

では、2タイプの仕様を比べてみましょう。

型式 MPR01S5535MR MPR01S4023MR
連系運転時定格出力電力 5.5kW 4.0kW
蓄電池定格容量 3.5kWh 2.3kWh
蓄電池充放電効率 96.6% 96.9%
外形寸法 W697.5×H792×D325.5mm W711×H735×D324mm

なお、「All-in-One蓄電システム」は複数台を連結したり、「HVDC蓄電池ユニット」を併設したりできます。「HVDC蓄電池ユニット」の蓄電池定格容量は3.5kWhです。

村田製作所は「All-in-One蓄電システム」と「HVDC蓄電池ユニット」を組み合わせ複数のパッケージシステムをつくり、蓄電容量の選択肢を広げています。

では、パッケージシステムおよび蓄電容量の種類を紹介します。

【All-in-One蓄電システム(MPR01S4023MR)+HVDC蓄電池ユニット】

パッケージ型番 蓄電池定格容量
MPR-P001 2.3kWh
MPR-P002 5.8kWh
MPR-P003 4.6kWh
MPR-P004 8.1kWh
MPR-P005 11.6kWh

【All-in-One蓄電システム(MPR01S5535MR)+HVDC蓄電池ユニット】

パッケージ型番 蓄電池定格容量
MPR-P011 3.5kWh
MPR-P013 7kWh
MPR-P020 6.9kWh
MPR-P021 13.9kWh

【All-in-One蓄電システム(MPR01S5535MR)+All-in-One蓄電システム(MPR01S4023MR)+HVDC蓄電池ユニット】

パッケージ型番 蓄電池定格容量
MPR-P022 5.8kWh
MPR-P023 9.2kWh
MPR-P024 9.2kWh
MPR-P025 12.7kWh

※MPR-P023:HVDC蓄電池ユニットはMPR01S5535MRと接続
※MPR-P024:HVDC蓄電池ユニットはMPR01S4023MRと接続

村田製作所の蓄電池の価格

見積もり書

村田製作所の「All-in-One蓄電システム」の希望小売価格を設定していません。「HVDC蓄電池ユニット」と「パッケージシステム」に関しても同様で、すべてオープン価格です。

なお、「All-in-One蓄電システム」には、環境省の戸建住宅ZEH化等支援事業による補助金制度が適用されています。

ただし、補助金制度は年度ごとに金額や公募期間が異なります。詳細については、戸建住宅ZEH化等支援事業の実務を担っている一般社団法人環境共創イニシアチブのホームページで確認できます。

村田製作所の蓄電池の保証

信用

蓄電システムを安心して使用できるよう、村田製作所は標準保証を15年に設定しています。

保証対象機器は以下の4点です。

  • All-in-One蓄電池システム
  • HVDC蓄電池ユニット
  • 屋内用リモコン
  • RPR用CT

これらの機器に不具合や故障が発生した場合、保証期間内であれば無償で修理交換が受けられます。

なお、「All-in-One蓄電池システム」と「HVDC蓄電池ユニット」に関しては、定格容量の60%が保証されます。

村田製作所の蓄電池のメリット・デメリット

メリットとデメリットを天秤にかけて判断しましょう

最後に、村田製作所の「All-in-One蓄電システム」のメリットとデメリットを確認しておきましょう。

メリット

村田製作所の「All-in-One蓄電システム」の利点の一つは、蓄電容量をカスタマイズできることです。

単体システムであれば2.3kWhから導入できますし、パッケージシステムであれば13.9kWhまで拡張できます。

これだけ幅広い選択肢がある蓄電システムは、他メーカーではなかなか見当たりません。

必要な蓄電容量というのは、家族構成やライフスタイルにあわせて変化することもあるでしょう。そんなとき、「All-in-One蓄電システム」なら柔軟に対応できるはずです。

また、「All-in-One蓄電システム」は小容量から設置できるので、そのぶん費用を抑えることができます。

ネットで相場を見てみると、2.3kWhタイプの設置費用は100万円以下です。これは、蓄電池の設置費用としては非常に低価格と言えます。

デメリット

村田製作所の「All-in-One蓄電システム」はオープン価格です。また、相場の情報も少なく、パッケージシステムに関しては、相場がほとんど分からない状態です。

このように、コスト面の透明性が低いのは、「All-in-One蓄電システム」のデメリットと言えます。

とはいえ、蓄電池の設置費用というのは、住宅環境や施工業者によって大きく変わる場合があります。したがって、相場があてにならないケースも少なくありません。

そのため、蓄電池を設置する場合は、複数の業者から見積もりを取り比較検討するのが基本です。

ちなみに、グリエネでは太陽光発電や蓄電池の導入を検討されている方に向けて、一括見積りサービスを行っております。
「手間をかけずに、見積もりを比較したい!」という方は、以下よりお気軽にご連絡ください。

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