住宅用太陽光発電
住宅用の太陽光発電は、新築やリフォームを機に設置されることが多いようです。その際、こんな悩みがよく聞かれます。「メーカーの選び方が分からない!」「設置費用の相場が知りたい!」「本当に何十年も使い続けられるの?」本記事では、京セラの太陽光発電システムについて解説します。太陽光発電についてお悩みの方はぜひ参考になさってください。
京セラは、日本で初めて住宅用太陽光発電システムを販売した企業です。
京セラは「環境に極力負荷をかけずに、全人類が持続可能な社会を発展させる」という想いのもと、1975年に太陽電池の開発をスタート。今日まで40年以上、太陽光発電の研究に従事しています。
そんな京セラの太陽光パネルは、ドイツやノルウェーの審査機関から認証を取得しており、品質の高さが世界的に認められています。
また、京セラは国内でいち早く太陽光パネルの量産化に成功しています。1982年に多結晶シリコン太陽電池の量産に着手し、1998年には太陽電池の生産量でなんと世界トップに。その結果、京セラは太陽光パネルの低価格化にも大きく貢献します。
以上のように、高品質と低価格を実現してきた京セラの太陽光発電事業は、環境保護の観点からも評価されています。CO2排出量の削減や省エネ活動の普及に貢献したとして、地球温暖化防止活動環境大臣表彰を2010年度から10年連続で受賞しました。
京セラの太陽光発電システムには3つの特徴があります。
・安定した長寿命品質
・自社による一貫した生産体制
・長期の保証サービス
それぞれの特徴について、以下で詳しく紹介します。
京セラは、長期にわたり多くの発電量を得られる太陽光発電システムを追求し続けています。
京セラは太陽光発電システムの研究開発を目的として、1984年に千葉県佐倉市でソーラーエネルギーセンターを設立。同施設に設置された多結晶シリコン太陽電池は、30年上稼働を続けています。その間の出力低下率はわずか13%。
以上の数字は、京セラの太陽光発電における優れた技術力を実証していると言えるでしょう。
住宅用太陽光発電システムにおいても、京セラは国内トップクラスの長期使用実績を持っています。
京セラは太陽光パネルの素材の開発からシステムの製品化まで、自社内部で完結させています。
そのため、高温高湿試験や冷熱衝撃試験、鉄球落下試験など、10項目以上の多岐にわたる試験に対しても、確実なチェック体制を敷くことが出来ます。また太陽光発電システム全体で高品質を維持することが可能なのです。
加えて、京セラには、世界各地に設置された自社の太陽光発電システムから長年蓄積しているデータがあります。それらの実証データをもとに、京セラ独自の耐久試験も導入しているようです。
京セラの住宅用太陽光発電システムには、「トリプル保証(有償)」という保証制度が用意されています。
トリプル保証とは、標準保証(無償)に含まれる機器保証・自然災害保証・出力保証について、期間を延長できる制度です。
トリプル保証と標準保証の期間の違いについて、以下にまとめました。
保証タイプ | 機器保証 | 自然災害保証 | 出力保証 |
---|---|---|---|
標準保証 | 10年間 | 10年間 | 20年間 |
トリプル保証 | 15年間 | 15年間 | 20年間 |
さらに、トリプル保証には「修理回数が無制限」というメリットもあります。
京セラの住宅用太陽光発電システムには、主に2種の太陽光パネルが使用されています。
・エコノルーツ タイプL
・ルーフレックス
エコノルーツ タイプLは、発電量が大きく、一般家庭の限られた屋根スぺ―スでも効果を発揮する太陽光パネルです。また取付金具を軽量化することで屋根への負担を軽減している点も特徴です。
ルーフレックスは、京セラの新技術「ForZ(フォーズ)」を採用した太陽光パネルです。当技術は、従来失われていたマイナス電荷の量を低減させ、発電量をアップさせます。またルーフレックスは、7種類の形状を組み合わせることで、さまざまな屋根にフィットできる点も特徴です。
それでは、それぞれの太陽光パネルのスペックを見てみましょう。
型式 | 公称最大出力 | 変換効率 | サイズ(mm) |
---|---|---|---|
KK315P-5EL3EG | 315W | 18.8% | 1665×1002 |
KHM250P-5EL6CG | 250W | 18.5% | 1343×1002 |
型式 | 公称最大出力 | 変換効率 | サイズ(mm) |
---|---|---|---|
KJ270P-5ETCG | 270W | 18.5% | 1470×990 |
KJ210P-5ETCG | 210W | 18.0% | 1176×990 |
KJ178P-5ETCG | 178W | 18.1% | 1470×668 |
KJ137P-5ETCG | 137W | 17.4% | 1176×668 |
KJ97P-5ETRCG KJ97P-5ETLCG |
97W | 14.2% | 882×990 ※台形タイプ |
KJ87P-5ETCG | 87W | 14.9% | 588×990 |
続いて、上記の太陽光パネルの価格を紹介します。
型式 | 価格(税込) |
---|---|
KK315P-5EL3EG | 235,620円 |
KHM250P-5EL6CG | 187,000円 |
なお、kW単価の相場を以下にまとめました。
kW数 | 設置費用 | kW単価 |
---|---|---|
6.16kW | 189.3万円 | 30.7万円 |
5.28kW | 176.0万円 | 33.3万円 |
4.40kW | 158.1万円 | 35.9万円 |
3.08kW | 118.6万円 | 38.5万円 |
ちなみにkW単価とは、太陽光発電の1kWあたりの価格です。
太陽光発電の「割安・割高」を考える際によく用いられる値で、以下の式で計算することができます。
設置費用÷パネルのkW数=kW単価
型式 | 価格(税込) |
---|---|
KJ270P-5ETCG | 201,960円 |
KJ210P-5ETCG | 157,080円 |
KJ178P-5ETCG | 133,144円 |
KJ137P-5ETCG | 102,476円 |
KJ97P-5ETRCG KJ97P-5ETLCG |
72,556円 |
KJ87P-5ETCG | 65,076円 |
なお、kW単価の相場を以下にまとめました。
kW数 | 設置費用 | kW単価 |
---|---|---|
6.21kW | 192.7万円 | 31.0万円 |
5.15kW | 173.2万円 | 33.6万円 |
4.15kW | 150.3万円 | 36.2万円 |
3.20kW | 124.2万円 | 38.8万円 |
ただし、上記のそれぞれの相場はあくまで参考値です。
設置費用は、住居環境や販売施工会社によって大きく変わる場合があります。
したがって、正確な相場を把握するためには、複数の販売施工会社から見積りを取ることが肝要です。
最後に、京セラの太陽光発電システムのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
京セラの太陽光発電システムは、長年蓄積してきた技術力及び実証データに支えられているため、業界トップクラスの品質を誇ります。
したがって、安定した発電量を長期間見込むことができます。加えて、手厚い保証によって万が一のトラブルにも安心して備えられます。
また、多彩なバリエーションの太陽光パネルを組み合わせることで、小さい屋根や変わった形状の屋根でも、発電量を増やせる可能性が高いです。
京セラの太陽光発電システムは、海外メーカーなどの製品と比較すると、価格は高いと言えます。初期費用の削減を第一に考える方には不向きかもしれません。
また京セラの太陽光発電システムは、太陽光パネルの多彩なバリエーションが魅力ですが、一方で「どれを選んだらいいか分からない」といった声も聞かれます。太陽光発電システムは、初めて導入される方が多いでしょうから、選択肢が多いと悩んでしまうのは無理ありません。
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