住宅用太陽光発電
太陽光発電には「電気代を節約できる」「売電収入が得られる」「停電時でも電気が使える」など、さまざまなメリットがあります。そんな太陽光発電を最大限活用するためには、設置する地域や環境に適した製品を選ぶことが必要です。本記事では、シャープの太陽発電に注目。製品の特徴や価格、保証について詳しく解説します。
シャープは言わずと知れた日本の電機メーカーです。シャープ製のテレビやスマートフォンを使用している方も多いのではないでしょうか。
シャープは1959年に太陽電池の開発に着手。1994年に住宅用太陽光発電システムの販売を開始します。その後、日本でトップシェアを獲得し、世界的に見ても2割がシャープ製と言われるまでに成長しました。
一時期、太陽光発電システムの価格低下によって、業績不振に陥りますが、他社の太陽光パネルをOEM販売することで需要を回復させます。また自社製品の開発にも、より一層力を入れていきます。その結果、高性能パネル「ブラックソーラー」が誕生。「ブラックソーラー」はシャープの主力製品として、多くの住宅で活躍しています。
以上のような、シャープの長年の実績及び技術力は各方面で評価されています。
例えば、日経BP社の建設・不動産サイト「日経 xTECH」による「太陽光発電関連機器部門」において、シャープは第1位を獲得。
またシャープの太陽光パネルは、宇宙航空研究開発機構「JAXA」やモンゴルの砂漠地帯、日本各地の灯台など、様々な地域・環境に導入され、産業用としても広く活躍しているのです。
ちなみに、こうした産業用としての活躍は、電気・電子・情報・通信分野における世界最大の学会である「IEEE」においても、高い評価を得ています。
シャープの太陽光パネルには3つの特徴があります。
それぞれの特徴について、詳しく紹介していきます。
日本の住宅の屋根は、主に3つの形状に分かれます。切妻屋根、奇棟屋根、瓦屋根です。
シャープの太陽光パネルは、それら全ての屋根にフィットするように、さまざまなサイズが用意されているのです。
加えて、主力製品の「ブラックソーラー」は、多彩な形状を組み合わせる「ルーフィット設計」を採用。限られた屋根スペースを有効活用できるので、より多くの発電が期待できます。
また「ルーフィット設計」は屋根にきれいにフィットし、外観を美しく見せる効果もあるのです。
ちなみに「ブラックソーラー」は、黒を基調としたデザインと、外観を美しく見せる点が評価され、2021年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
常時屋外に設置されている太陽光パネルには、さまざまな自然災害に対する耐久性が欠かせません。
太陽光パネルの耐久性向上のため、シャープでは、50年以上の開発経験と実地データを基にした独自の品質試験を実施。IEC(国際電気標準会議)やJIS(日本産業規格)よりも厳しい基準を設けているようです。
また、さまざまな自然災害を想定しているため、試験項目は多岐にわたります。
例えば、台風や豪雨、積雪に対しては「機械的荷重試験」「繰り返し風圧試験」「滑雪負荷試験」、雹に対しては「鋼球落下試験」、酷暑に対しては「高温高湿試験」、昼夜の温度差に対しては「結露凍結試験」、潮風に対しては「複合サイクル腐食試験」が挙げられます。
なお、発電量の低下を引き起こす「PID現象」は、シャープの太陽電池では確認されてません。その要因は、他社よりも厳しい「システム電圧ストレス試験」を実施しているためでしょう。
シャープの太陽光発電には、以下の保証が用意されています。
モジュール保証とは、太陽光パネルの出力値を、20年間保証するものです。
なお、出力保証値は設置年数によって異なります。
設置後10年目までが最大出力の90%、15年目までが85%、20年目までが80%です。
システム機器保証とは、太陽光発電システムを構成する各機器に対する保証です。
太陽光パネルやパワーコンディショナ、ケーブル等の各機器が故障した際に、修理対応してくれます。
ブラックソーラーモデルの保証期間は、太陽光パネルが20年間、周辺機器が15年間です。
スタンダードモデルの保証期間は、太陽光パネルも周辺機器も10年間です。
ただし、有償で15年間に延長することも可能です。
シャープの太陽光パネルについて、各製品のスペックや価格を紹介します。
ブラックソーラーモデルとスタンダードモデルに分けて、見ていきましょう。
屋根条件 | 切妻屋根/奇棟屋根 |
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公称最大出力 | 254W |
変換効率 | 19.0% |
外形寸法 | 1,265×1,055×46(mm) |
メーカー希望価格 | 152,400円(税込) |
屋根条件 | 切妻屋根/奇棟屋根 |
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公称最大出力 | 180W |
変換効率 | 18.4% |
外形寸法 | 925×1,055×46(mm) |
メーカー希望価格 | 117,000円(税込) |
屋根条件 | 奇棟屋根 |
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公称最大出力 | 130W |
変換効率 | 15.3% |
外形寸法 | 1,201×1,055×46(mm) |
メーカー希望価格 | 87,100円(税込) |
屋根条件 | 切妻屋根 |
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公称最大出力 | 259W |
変換効率 | 19.4% |
外形寸法 | 1,265×1,055×46(mm) |
メーカー希望価格 | 131,010円(税込) |
屋根条件 | 切妻屋根 |
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公称最大出力 | 250W |
変換効率 | 19.2% |
外形寸法 | 1318×990×46(mm) |
メーカー希望価格 | 137,500円(税込) |
屋根条件 | 切妻屋根 |
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公称最大出力 | 218W |
変換効率 | 18.9% |
外形寸法 | 1165×990×46(mm) |
メーカー希望価格 | 110,330円(税込) |
屋根条件 | 切妻屋根 |
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公称最大出力 | 226W |
変換効率 | 17.1% |
外形寸法 | 1318×1004×38.5(mm) |
メーカー希望価格 | 118,360円(税込) |
屋根条件 | 瓦屋根(切妻/寄棟) |
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公称最大出力 | 65W |
変換効率 | 15.1% |
外形寸法 | 1575×361.5×30.2(mm) |
メーカー希望価格 | オープン価格 |
屋根条件 | 瓦屋根(切妻/寄棟) |
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公称最大出力 | 50.5W |
変換効率 | 14.7% |
外形寸法 | 1268×361.5×30.2(mm) |
メーカー希望価格 | オープン価格 |
それでは最後に、シャープの太陽光発電のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
シャープの太陽光発電で特筆すべきは、パネルの多彩なバリエーションでしょう。
サイズ、形状ともに幅広い選択肢があるため、さまざまな屋根にフィットさせることが可能。限られた面積を最大限活用できるので、複雑な形状の屋根や小さい屋根にもおすすめです。
また、シャープはハイブリッド型のパワーコンディショナを取り扱っているため、太陽光発電と蓄電池の併設に適しています。したがって、蓄電池の後付けを検討されている場合も安心です。
シャープの太陽光発電は、他メーカーと比べると、価格面で見劣りします。初期費用の削減を第一に考えるのであれば、海外メーカーなどに目を向けた方がいいでしょう。
また、パネルのバリエーションが多いため、「選ぶのが難しい」という一面もあるでしょう。
例えば、パネルの変換効率一つとっても、非常に幅広いです。
シャープの太陽光発電を勧められた場合は、パネルの仕様をよく確認しながら検討を進めましょう。
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