住宅用太陽光発電
「新築やリフォームに伴い、太陽光発電を検討している」「住宅会社から太陽光発電を勧められ、迷っている」といった声をよく聞きます。また太陽光発電には多くのメーカーが参入しているため、「製品の選び方が分からない」といった声も多いです。そこで本記事では、Qセルズの太陽光発電システムについて解説します。太陽光発電についてお悩みの方はぜひ参考になさってください。
ハンファQセルズは韓国に本社を置く太陽光発電メーカーです。
2012年に、韓国のハンファグループが、ドイツのQセルズを買収して設立しました。
環境先進国ドイツで生まれたQセルズは、2006年に太陽光パネルの生産量で欧州トップに。さらに、翌年の2007年には世界トップも達成しました。
その後も、Qセルズは欧州市場を中心に事業を拡大します。
しかし、FIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)の改正により、欧州市場は急速に縮小。
それが原因で、2012年にQセルズは経営破綻し、ハンファグループの買収が成立するのです。
では、日本での事業展開はどうなっているのでしょうか。
ハンファグループの買収後、ハンファQセルズジャパンが設立されました。
東京に本社を構え、大阪、名古屋、福岡、仙台に営業拠点を持っています。
日本の太陽光発電市場では、まず産業分野で実績を積み、その知名度をもとに、住宅分野のシェアも獲得。
住宅分野では、日本住宅の屋根の特徴である「狭い屋根」を意識したパネルづくりを追求しています。
では、Qセルズは太陽光発電メーカーとして、どんな特徴を持っているのでしょうか。
Qセルズの太陽光発電の特徴は、優れたモジュール性能と充実した保証です。
また、マレーシアの自社工場で一貫生産体制を整え、コストパフォーマンスの向上にも努めています。
以下では、Qセルズの特徴である「性能」「保証」「価格」について詳しく解説していきます。
Qセルズは住宅用太陽光発電において、単結晶パネル「Q.PEAK」シリーズを展開しています。
単結晶パネルとは、曇った日など低照時でも発電効率が良い太陽光パネルです。
「Q.PEAK」シリーズは、Q.ANTUM技術を用いて作られます。
Q.ANTUM技術とは、パネルの裏面にコーティングを施すことで、入射した光を裏面で反射させ、発電に利用できる光量を増幅させる技術です。
したがって、「Q.PEAK」シリーズは発電効率が特に高い太陽光パネルと言えます。
では、そんな「Q.PEAK」シリーズのラインナップを見てみましょう。
「Q.PEAK」シリーズのパネルは、3つの特徴によって分類されます。
それぞれの特徴ごとに、製品を紹介します。
型式 | Q.PEAK DUO-G9 |
---|---|
公称最大出力 | 355W |
変換効率 | 20.6% |
外寸(幅×高さ×奥行) | 1030x1673x32(mm) |
型式 | Q.PEAK DUO-G6 |
---|---|
公称最大出力 | 355W |
変換効率 | 19.8% |
外寸(幅×高さ×奥行) | 1030x1740x32(mm) |
以上の2タイプのパネルが、「住宅用で最高レベルの発電力」を謳っています。
ただ、「最高レベルの発電力」を、もう少し具体的に把握したいですよね。
そこで、他メーカーのパネルの最大出力と比較してみましょう。
まず、他メーカー9社のパネルの最大出力を調べます。
すると、最大出力が350Wを超えるのは、2社のみ。
また、9社の最大出力の平均値は、299Wです。
つまり、「最高レベルの発電力」とは、「業界平均より約50W高い出力」と言えそうです。
型式 | Q.PEAK DUO MS-G9 |
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公称最大出力 | 235W |
変換効率 | 20.1% |
外寸(幅×高さ×奥行) | 700x1673x32(mm) |
小型なので、さまざまな屋根サイズにフィットします。
一方で、優れた低照度特性と温度特性を備えているため、発電力も高いです。
型式 | Q.PEAK DUO S-G6 |
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公称最大出力 | 280W |
変換効率 | 19.4% |
外寸(幅×高さ×奥行) | 1030x1400x32(mm) |
日本の屋根サイズに合わせて作られたモデルです。
中型で幅広い屋根サイズにフィットします。
型式 | Q.PEAK DUO XS-G6 |
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公称最大出力 | 185W |
変換効率 | 18.9% |
外寸(幅×高さ×奥行) | 700x1400x32(mm) |
小型ながら高出力も実現したモデルです。
複雑な形状の屋根でもフィットし、発電量を確保できます。
型式 | Q.PEAK DUO BLK-G8 |
---|---|
公称最大出力 | 340W |
変換効率 | 19.0% |
外寸(幅×高さ×奥行) | 1030x1740x32(mm) |
バックシートまで黒で統一したブラックタイプ。
落ち着いた雰囲気で住宅の屋根によくなじみます。
Qセルズの太陽光パネル「Q.PEAK」シリーズの価格を紹介します。
各モデルのメーカー希望小売価格を以下にまとめました。
型式 | メーカー希望小売価格(税込) |
---|---|
Q.PEAK DUO-G9 | 257,730円 |
Q.PEAK DUO-G6 | 253,825円 |
型式 | メーカー希望小売価格(税込) |
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Q.PEAK DUO MS-G9 | 173,195円 |
Q.PEAK DUO S-G6 | 203,280円 |
Q.PEAK DUO XS-G6 | 136,345円 |
型式 | メーカー希望小売価格(税込) |
---|---|
Q.PEAK DUO BLK-G8 | オープン価格 |
ちなみに、上記のパネルは最新モデルのため、まだ相場が公開されていません。
そこで参考までに、過去モデルの相場を紹介します。
kW単価:229,000円
(単結晶パネル・最大出力305W)
kW単価とは、太陽光発電の1kWあたりの価格です。
一般的に、太陽光発電の相場はkW単価で表示されます。
また、Qセルズのパネルを用いた太陽光発電システムの設置費用も紹介します。
過去に、ある販売施工会社が提示していた金額です。
太陽光発電システムセット:1,396,900円
(太陽光パネル6.1kW)
ただし、太陽光発電の設置費用は、パネルを設置する住宅や土地の環境によって差が出ます。
そのため、ご自身で複数の販売施工会社から見積りを取り、相場を判断することが肝要です。
Qセルズの太陽光発電は、手厚い保証によってサポートされています。
したがって、長期間の稼働でも安心です。
Qセルズは、製品の不具合に対して「迅速なサポート」を第一に考えています。
そのため、国内で製品不具合の解析を行う「つくば技術センター」を設立。
さらに、国内に9ヶ所の物流拠点、全国450ヶ所のサービスネットワークも整備しました。
それでは、具体的な保証内容を見てみましょう。
Qセルズは3つの保証を用意しています。
それぞれの保証について、以下で詳しく解説します。
出力保証とは、太陽光パネルの出力性能を保証するものです。
保証期間は25年間です。
まず、設置した初年度は、公称最大出力の98%が保証されます。
2年目以降は、毎年0.5%の出力低下を基準に、保証が適用されます。
つまり、25年目の保証適用基準は、公称最大出力の86%です。
これは他メーカーと比較しても、高い保証基準と言えます。
ちなみに、他メーカーの保証基準は、25年目だと80%近くまで下がるケースも少なくありません。
システム保証とは、太陽光発電システムを構成する各機器に対して適用されます。
保証期間は15年間です。
対象機器は太陽光パネル、パワーコンディショナ、架台など。
ただし、モニターのみ保証期間が1年間です。
各機器に製造上の不具合や欠陥が見つかった場合に、修理・交換対応が無料で受けられます。
買い替え保証とは、太陽光発電システムのパワーコンディショナを対象にした保証です。
パワーコンディショナを買い替えた場合、当機器には15年間の機器保証が付与されます。
つまり、システム保証の保証期間を引き継ぎません。
パワーコンディショナの寿命は10~15年と言われており、太陽光発電システムの各機器の中でも、交換頻度が高い機器なのです。
ちなみにパワーコンディショナとは、太陽光パネルで発電した電力を、家庭で使用できる電力に変換する機器です。
以上のように、太陽光発電システムの長期稼働に備えて、手厚い保証が用意されています。
ただし、上記の保証を受けるためには、Qセルズの正規販売代理店で機器を購入する必要があります。
また、施工研修を修了した施工ID保有者が設置工事を行っていることが条件です。
したがって、太陽光発電を導入するにあたり、販売施工会社の選定は重要なポイントになります。
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