住宅用太陽光発電
太陽光発電の発電量計算式と地域・季節ごとの年間発電量についてご紹介します。
太陽光発電の発電量は、様々な要因によって確定されます。
太陽の日射量は地域や気温、気候により決定されるのですが、その日射を受け止めるシステムの容量に対して、設置角度等の調整でなるべく100%に近づけていくのです。
太陽光発電システムの発電量計算式
発電量 = システム容量 × 日射量 × 損失係数
もう1つ重要な要素となるのが、上記にもあるように「ロスと呼ばれる発電損失」です。
結論から申し上げると、発電損失は「太陽電池容量の80%前後」となります。
それを損失係数として、下記の式から導く事ができます。
損失係数 = 温度による損失係数 × パワーコンディショナー変換効率 × その他の補正係数
温度による損失が特に大きいとされています。それを裏付けているのが、日本全国で発電効率が1位となっているのは日射量が多い沖縄県ではなく、「長野県」となっていることです。
また、長野県は標高が高いため太陽に近いという点もあり、大手メガソーラーがこぞって設置を検討していたほどです。
冬12月〜2月 | 春3月〜5月 | 夏6月〜8月 | 秋9月〜11月 |
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90% | 85% | 80% | 85% |
またそれ以外には、パワーコンディショナーの変換効率やパネルの汚れ、配線回路ロスが要因となります。
これまでの要素を踏まえて、地域や季節ごとに発電量は、どのように違いがあるのでしょうか。
太陽の日射量は日照時間と比例しますので、赤道に近いほど上がります。よって、日本では南の地域であるほど日照時間が長いということですので、九州・沖縄の発電量が注目されます。
札幌市 | 仙台市 | 東京都 | 松本市 | 大阪市 | 福岡市 | 那覇市 |
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4,572kWh | 4,661kWh | 4,519kWh | 5,479kWh | 4,718kWh | 4,741kWh | 4,741kWh |
いかがでしょうか。驚くべき事に、札幌市と那覇市に大きな差がない事が分かります。
また、前述にもありました長野県松本市が発電量が最も高く、いかに太陽光の発電量は「損失」によって決定されるということが裏付けられています。
太陽光発電の発電量はどのように決まるのか? |
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発電量は、太陽の日射量やシステムの設置角度等によって決まります。また、もう1つ重要な要素として「ロスと呼ばれる発電損失」があります。 発電量の計算式はこちら。 |
地域によって発電量は変化するのか? |
日本全国で発電効率が1位となっているのは日射量が多い沖縄県ではなく、長野県です。これは、太陽光の発電量は「発電損失」によって決まることを裏付けています。 各地域の発電量はこちら。 |