オール電化
近年のエコキュートは省エネ性に加え、IoT機能によって利便性も高まっています。一方で、エコキュートの機能が次々に増えていき、把握するのが難しくなっています。そこで、本記事では日立のエコキュートの機能を詳しくご紹介。また価格相場についても解説していますので、ぜひ蓄電池選びの参考になさってください。
日立のエコキュートは、より多くの地域で使用できるよう、高硬度水・井戸水にも対応しています。
また、センサー検知や学習機能が組み込まれた機能面や、無償期間が延長された保証面もポイントです。
2021年10月には、業界トップクラスの年間給湯保温効率を誇る家庭用エコキュートを発売。
年間給湯保温効率とは、日本の国家標準の一つであるJIS(日本産業規格)に基づく値であり、省エネ性能の高さを示す一つの指標です。
そんな日立のエコキュートには、おさえておきたい特徴が3つあります。
日立のエコキュートは、他社製品と比較しても、とりわけ省エネ性が高いです。
それは、前述した年間給湯保温効率によって実証されています。
日立のエコキュートは高断熱貯湯ユニットや高効率ヒートポンプユニットを用いることで、年間給湯保温効率「4.2」を達成しているのです。
また、日立のエコキュートは耐震性においても高い水準を示しています。
ウレタンフォームで補強した貯湯ユニット「ウレタンク」は耐震クラス「S」を実現。
ちなみに、一般住宅においては耐震クラス「B」が標準とされています。
さらに、日立のエコキュートは利便性・快適性という観点から見ても優れています。
そのヒミツは、「水道直圧給湯」と呼ばれる日立の独自技術です。
「水道直圧給湯」とは水道水を瞬間的にお湯にする技術で、それによって2カ所同時で高圧給湯が実現します。
そのため、「キッチンで洗い物をすると、シャワーの勢いが弱まる」といった心配もありません。
では続いて、日立のエコキュートの機能を紹介します。
日立のエコキュートは便利な機能、快適な機能を多数備えています。
そのなかで、特筆すべき機能が7つあります。
それぞれの機能について以下で解説します。
きらりUVクリーンは浴そうのお湯をきれいに保つための機能です。
浴そうで菌が増殖しないよう、貯湯ユニット内で深紫外線を照射したお湯を循環させるのです。
深紫外線は菌のDNAに直接作用するため、水や空気の浄化に適していると言われています。
日立のエコキュートは追いだきのお湯も清潔に保つため、2つの工夫がなされています。
一つは、ステレンス製の配管が使用されています。
ステレンス製の配管は、腐食しにくく汚れにくいという特性があるのです。
もう一つは、配管洗浄システムを備えています。
浴そうの栓を抜くと、自動で配管を掃除してくれるのです。
以上の2つを総称したのが「ステンレス・クリーン自動洗浄システム」です。
シルキー快泡浴は、肌表面を効率よく温めるための機能です。
まず、浴そうの循環アダプターからファインバブルと呼ばれる微細な泡を噴出させます。
やがて、ファインバブルが肌をやさしく包み込み、温めてくれるのです。
なお、シルキー快泡浴には「湯冷めしにくい」というメリットもあります。
早く入浴したいときに便利な高速湯はり。
時間がない朝や帰宅が遅くなった夜におすすめです。
標準の湯はりに比べて、2分ほど時間を短縮できます。
インテリジェント制御は、ご家庭ごとのライフスタイルに合わせて沸き上げ量を調節してくれる機能です。
過去7日間の使用湯量をもとに、3種の設定に応じて、沸き上げ量が決まる仕組みです。
設定は「おまかせ節約」「おまかせ小世帯」「おまかせ多め」から選択します。
各設定の沸き上げ量の目安を以下にまとめました。
設定 | 沸き上げ量 |
---|---|
おまかせ節約 | 過去7日間の平均使用湯量 |
おまかせ小世帯 | 「おまかせ節約」より75L少ない湯量 |
おまかせ多め | 過去7日間のうちの最多使用湯量 |
インターホンリモコンは、これまで紹介してきた機能をまとめて管理するためのものです。
インターホンリモコンのこだわりは大きな液晶画面。
文字が見やすく、絵も表示されるため非常に分かりやすいです。
また、浴室用と台所用の2つのリモコンで通話ができるのも便利なポイントです。
日立エコキュートアプリは、エコキュートを遠隔操作するための機能です。
帰宅時間に合わせて湯はりを予約したり、外泊先から沸き上げを停止したり、その日の状況に合わせて使えます。
他にも、過去の使用湯量や現在のタンク湯量を確認できたり、節約できる上手な使い方や基本的な操作方法を確認できたりします。
また、「太陽光発電利用沸き上げ」も日立エコキュートアプリの大きなポイント。
これは、太陽光発電の余剰電力をエコキュートに活用するための機能です。
アプリが翌日の天気予報に合わせて、太陽光発電による沸き上げ量と夜間電力による沸き上げ量を自動調節してくれるのです。
日立のエコキュートは4タイプに分かれています。
ナイアガラ出湯は、4タイプの中で最も高性能なエコキュートです。
日立の独自技術「水道直圧給湯」を備えているため、いつでも勢いのあるシャワーが使えて快適です。
省エネ性を示す年間給湯保温効率では、日立のエコキュートにおける最高値「4.2」を記録しています。
湯はりに関しては完全フルオート。さらに、「高速湯はり」の時間は4タイプ中、最短です。
ナイアガラタフネスは、高硬度水道水や井戸水に対応したエコキュートです。
また、ナイアガラ出湯同様、「水道直圧給湯」を備えているのもポイント。
なお、湯はりは完全フルオートです。
フルオートは、4タイプの中で最も汎用性が高いエコキュートです。
最新機能「きらりUVクリーン」「シルキー快泡浴」などを搭載した高機能仕様や、マイナス25℃対応の寒冷地仕様を選ぶことが可能。
またフルオートのみ、省スペースで設置できる薄型タンクを選ぶことができます。
給湯専用は、4タイプの中で唯一、湯はりを手動で行うエコキュートです。
湯はりがフルオートである他タイプとの大きな違いは、追いだき機能がない点でしょう。
一方で、給湯専用には台所リモコンが標準装備されています。ただし、インターホン機能はありません。
日立のエコキュートを選ぶ際は、次の6つのポイントで判断しましょう。
気温については、地域の最低気温を確認しておきましょう。
標準仕様のエコキュートが稼働できるのはマイナス10℃までですが、寒冷地仕様ならマイナス25℃まで対応できます。
塩害の影響がある臨海地域であれば、耐塩害仕様もしくは耐重塩害仕様のエコキュートを選びましょう。
高硬度水道水もしくは井戸水を使用するのであれば「ナイアガラタフネス」タイプを選ぶ必要があります。
給湯圧力については、「水道直圧給湯」を備えたエコキュートであれば、最高圧力500kPaを発揮します。
台所と浴室との2カ所同時で給湯することが多いご家庭はぜひ検討してみてください。
エコキュートを設置できる場所が狭かったり、そこへの動線が狭かったりする場合は、「薄型タンク」のエコキュートを選べば解決するかもしれません。
家族人数は、タンク容量を選ぶ際の判断材料になります。
日立のエコキュートのタンク容量は「560L」「460L」「370L」の3種類です。
各タンク容量に対する家族人数の目安は、「560L」なら5~7人、「460L」なら4~6人、「370L」なら3~5人です。
では、エコキュートのタイプごとに、以上6つのポイントを見てみましょう。
ナイアガラ出湯 | ナイアガラタフネス | フルオート | 給湯専用 | |
---|---|---|---|---|
寒冷地 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
耐塩害 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
高硬度水道水 井戸水 |
× | 〇 | × | × |
水道直圧給湯 | 〇 | 〇 | × | × |
薄型タンク | × | × | 〇 | × |
タンク容量 | 560L 460L 370L |
560L 460L 370L |
560L 460L 370L |
460L 370L |
エコキュートを選ぶにあたり、欠かせない判断材料と言えば「費用」ですよね。
日立のエコキュートの設置費用の相場は、工事費込みで、概ねメーカー希望小売価格の35~45%です。
ちなみに設置費用とは、エコキュート本体価格と工事費を合わせた金額です。
では、エコキュートのタイプごとに設置費用の相場を見てみましょう。
【ナイアガラ出湯】
タンク容量 | メーカー希望小売価格 | 設置費用相場 |
---|---|---|
560L | 1,160,500円 | 約46万円 |
460L | 1,086,800円 | 約43万円 |
370L | 998,800円 | 約40万円 |
460L ※寒冷地仕様 |
1,094,500円 | 約44万円 |
370L ※寒冷地仕様 |
1,006,500円 | 約40万円 |
【ナイアガラタフネス】
タンク容量 | メーカー希望小売価格 | 設置費用相場 |
---|---|---|
560L | 1,270,500円 | 約51万円 |
460L | 1,160,500円 | 約46万円 |
370L | 1,072,500円 | 約43万円 |
460L ※寒冷地仕様 |
1,204,500円 | 約48万円 |
370L ※寒冷地仕様 |
1,116,500円 | 約47万円 |
【フルオート】
タンク容量 | メーカー希望小売価格 | 設置費用相場 |
---|---|---|
560L | 1,061,500円 | 約42万円 |
460L | 960,300円 | 約38万円 |
370L | 872,300円 | 約35万円 |
560L ※寒冷地仕様 |
1,105,500円 | 約44万円 |
460L ※寒冷地仕様 |
995,500円 | 約40万円 |
370L ※寒冷地仕様 |
907,500円 | 約36万円 |
460L ※薄型タンク |
1,171,500円 | 約47万円 |
370L ※薄型タンク |
1,083,500円 | 約43万円 |
【給湯専用】
タンク容量 | メーカー希望小売価格 | 設置費用相場 |
---|---|---|
460L | 858,000円 | 約34万円 |
370L | 770,000円 | 約31万円 |
以上が日立のエコキュートの設置費用相場です。
ただし、本体価格は機能の有無によって変動します。
また、工事費は設置環境によって差が出る場合があります。
したがって、正確な相場を判断するためには、ご自身で相見積もりをしてみましょう。
日立のエコキュートには、以下の無償保証が付与されます。
対象機器 | 保証期間 |
---|---|
タンク | 5年 |
冷媒回路 | 3年 |
タンク・冷媒回路以外 | 1年 |
ただし、「ナイアガラタフネス」タイプに限り、5年のシステム保証が付与されます。
なお、高硬度水道水もしくは井戸水を使用する場合は、事前の水質検査が必要です。
エコキュートの保証は各メーカーによって定めらています。
ただ、販売施工会社によって内容や期間が変化する場合がありますので、本契約前にきちんと確認してくださいね。
ちなみに、エコキュートを含む省エネ・電気設備の販売施工会社をお探しの方へ向けて、グリエネでは一括見積もりサービスを行っております。
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