蓄電池
「太陽光発電を売電から蓄電にシフトしたい!」これは家庭用蓄電池を導入する大きな理由の一つでしょう。ただ、家庭用蓄電池は容量や性能がさまざまで、価格帯も非常に幅広いため、メーカーや価格を見定めるのに苦労される方も多いようです。本記事では、長州産業の蓄電池を詳しく紹介しています。蓄電池選びでお悩みの方はぜひ参考になさってください。
長州産業は1980年に住宅関連機器の製造販売を目的として設立されました。主にエネルギー機器や有機ELデバイス製造装置の分野で業績を伸ばし、とりわけ太陽光発電システムを中心としたエネルギー機器分野では業界トップクラスのシェアを取るまでに成長します。
長州産業は2015年に創蓄連携太陽光発電システム「スマートPV」を発売。その後、ハイブリッドタイプと単機能タイプ、全負荷対応タイプと特定負荷タイプなど、さまざまなタイプの蓄電池もラインナップに加わります。
ちなみに、ハイブリッドタイプは太陽光発電と蓄電の両方を1台のパワーコンディショナでコントロールできる蓄電池です。一方、単機能タイプは蓄電池としての機能に特化したタイプで、コストを抑えながら導入できます。
また、全負荷対応タイプは停電時に家庭内の全ての家電製品やコンセントに電気を供給できる蓄電池です。一方、特定負荷タイプは停電時にあらかじめ選定しておいたコンセントに電気を供給するタイプで、必要最低限の家電製品に長時間にわたって電気を供給できます。
では、そんな長州産業の多種多様な蓄電池について、以下で詳しく見ていきましょう。
長州産業の蓄電池の魅力を挙げるなら、その豊富なラインナップは外せません。
ラインナップは次の4種です。
まずは、4種の蓄電池の仕様を比較してみましょう。
種類 | 蓄電容量 | 充放電寿命 |
---|---|---|
スマートPV multi | 9.8kWh/16.4kWh | 約11,000サイクル |
スマートPV plus | 7.04kWh/14.08kWh | 約12,000サイクル |
スマートPV | 6.5kWh | 約8,000サイクル |
スマート e-ストレージ | 6.5kWh/9.8kWh | 約8,000サイクル |
「スマートPV multi」はハイブリッドタイプと単機能タイプ、全負荷対応タイプと特定負荷タイプをそれぞれ自由に選べるので、非常に汎用性に優れた蓄電池と言えます。
4種の蓄電池の中で最大容量を誇り、また大容量ながらコンパクトサイズで、設置コストや労力を削減できるのもポイントです。
操作に関しては、AIが自動で充放電を制御してくれます。例えば、太陽光発電の余剰電力に応じて夜間の充電をセーブしたり、翌日の天気に応じて夜間の充電を増やしたり、その日に合わせて運転を調節してくれるのです。
「スマートPV plus」はハイブリッドパワーコンディショナを用いているため、太陽光発電との併用に適している蓄電池です。
また、全負荷対応で200V電源にも送電可能なので、停電時も普段通りに電気を使うことができます。
4つの運転モード「スマートモード」「節エネモード」「ノーマルモード」「蓄電モード」が用意されており、各家庭のニーズに合わせて選択可能。例えば「電力自給率を高めたい!」「売電収入を増やしたい!」といったニーズに応えてくれます。
「スマートPV」はハイブリッドパワーコンディショナを用いた蓄電池です。停電時は特定負荷に切り替わります。
小型かつ軽量の蓄電ユニットに加え、静音設計を採用しているため、室内設置に最適な蓄電池と言えるでしょう。
運転モードは3つから選択可能。売電と自家消費をバランスよく行う「経済モード」、災害・停電に備える「安心モード」、電力の自給自足を目指す「グリーンモード」が用意されています。
「スマート e-ストレージ」は単機能および特定負荷型の蓄電池です。独立した蓄電システムなので「既設の太陽光発電に蓄電池を付け加えたい」というニーズにフィットします。
また「世界最小・最軽量クラスの蓄電ユニット」を謳っており、屋外・屋内どちらでも対応可能なので、設置場所にお悩みの方にもピッタリです。
運転モードに関しては、上記の「スマートPV」と同様の3種から選べます。
長州産業の蓄電池の価格を種類ごとにまとめました。
【スマートPV multi】
蓄電容量 | 設置環境 | メーカー希望小売価格 |
---|---|---|
9.8kWh | 一般地 | 3,112,000円(税抜) |
9.8kWh | 塩害地 | 3,262,000円(税抜) |
16.4kWh | 一般地 | 5,242,000円(税抜) |
16.4kWh | 塩害地 | 5,392,000円(税抜) |
【スマートPV plus】
蓄電容量 | 定格出力 | メーカー希望小売価格 |
---|---|---|
7.04kWh | 5.5kW | 2,820,000円(税抜) |
7.04kWh | 9.9kW | 3,020,000円(税抜) |
14.08kWh | 5.5kW | 5,060,000円(税抜) |
14.08kWh | 9.9kW | 5,260,000円(税抜) |
【スマートPV】
蓄電容量 | セット構成 | メーカー希望小売価格 |
---|---|---|
6.5kWh | 基本セット | 2,550,000円(税抜) |
6.5kWh | 増設セット | 2,470,000円(税抜) |
【スマート e-ストレージ】
蓄電容量 | メーカー希望小売価格 |
---|---|
6.5kWh | 2,445,000円(税抜) |
9.8kWh | 2,970,000円(税抜) |
以上が長州産業の蓄電池の本体価格です。
実際に蓄電池を購入する際は、本体価格に工事費や諸経費が上乗せされた価格、いわゆる設置費用がかかります。
設置費用は販売施工会社によって変わりますが、本体価格はメーカー希望小売価格より低く設定されるのが一般的です。
いずれにせよ、まずは販売施工会社に見積もりを依頼してみましょう。
ちなみに、蓄電池の設置費用の相場は以下の通りです。
ただし、メーカーや設置環境によって差がありますので、あくまで参考にとどめてくださいね。
蓄電容量 | 設置費用相場 |
---|---|
6kWh~8kWh | 170万円 |
9kWh~11kWh | 198万円 |
12kWh~ | 250万円 |
長州産業の蓄電池の保証期間は15年に設定されています。
保証対象には以下の機器が含まれます。
なお蓄電池ユニットに関しては、蓄電容量が規定値を下回った場合に保証が適用されます。
規定値は設置年数によって異なり、10年以内は初期値の60%、11年以上は初期値の50%に設定されています。
最後に、長州産業の蓄電池のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
長州産業の蓄電池は他メーカーと比較してもラインナップが豊富です。
容量は6.5kWh~16.4kWhと幅広く、ハイブリッドタイプや全負荷対応タイプも選べます。
また多様な運転モードを搭載しているため、そのご家庭の環境やライフスタイルにフィットしてくれるでしょう。
長州産業の蓄電池は全体的にコンパクトに設計されており、設置場所を確保しやすいのもポイントです。
おまけに稼働音も小さめなので、「室内に置いても気になりにくい」「室外に置いても近隣に迷惑がかからない」といったメリットもあります。
長州産業の蓄電池は価格帯が高めに設定されています。
他メーカーでは100万円を切る蓄電池も登場しており、初期費用の面では長州産業の蓄電池は不利かもしれません。
とはいえ、初期費用は販売施工会社の選び方で大きく変わってくるので、まずは色々な販売施工会社から見積もりを取り、よく比較検討することが肝要です。
ちなみに、グリエネでは「手間をかけずに相見積もりがしたい!」という方に向けて、一括見積りサービスを行っております。
お客様のご状況・ご要望をお伺いしたうえで、全国450社の中から安心安全な販売施工会社を最大で5社ご紹介いたします。
なお、ご利用は完全無料ですので、以下よりぜひお気軽にご連絡ください。