「太陽光発電っていろんなメーカーがあるけどどこがおすすめだろう?」太陽光発電を導入するにあたって、メーカーの選び方に迷われる方は多いのではないでしょうか。太陽光発電はメーカーによってそれぞれ特徴があるため、それらを理解した上で導入する必要があります。この記事では太陽光発電のメーカーの比較ポイントをピックアップした上で、おすすめメーカーも3つ紹介します。メーカーの選び方が分かるように解説しているため、ぜひご一読ください。
太陽光発電メーカーの目的別の比較ランキング
太陽光発電はメーカーによってそれぞれ特徴があります。
そこでそれぞれの特徴を比較した上で、ランキングを作成しました。
1kW当たりの年間発電量
・変換効率の良さ
・kW単価の安さ
・補償の手厚さ
上記4つの項目で優れているメーカーをそれぞれ紹介します。
なお、年間発電量といった数値はメーカーは公表していません。
このため、計算方法によって数値は変わりますので参考程度にするようお願いいたします。
メーカー別1kWあたりの年間発電量トップ3
ソーラーパネルのパフォーマンス力を示す年間発電量トップ3は以下のメーカーです。
順位 |
メーカー |
年間発電量の目安 |
1位 |
東芝 |
1,204kWh |
2位 |
パナソニック |
1,187kWh |
3位 |
ソーラーフロンティア |
1,177kWh |
上位3社はすべてが国内メーカーが独占という結果になりました。
効率よく発電できるメーカートップ5
続いては変換効率のいいメーカートップ5を紹介します。
順位 |
メーカー/商品名 |
変換効率 |
1位 |
東芝 SPR-X22-360 |
22.1% |
2位 |
エクソル XLM120-380L
|
20.9% |
3位 |
長州産業 CS-333G51
|
20.3% |
4位 |
パナソニック P255αPlus
|
19.9% |
5位 |
カナディアンソーラー
CS1H-335MS |
19.86% |
変換効率の良さでも国内メーカーが上位をほぼ独占しました。
先述の年間発電量の観点から見ても、発電能力は国内メーカーの方が優れていると言えます。
ちなみにカナディアンソーラーはカナダのメーカーです。
kW単価が安いメーカートップ5
太陽光発電のコスパの良さを表す、発電量1kW当たりにかかる太陽光パネルの料金を安い順に5つ紹介します。
順位 |
メーカー/商品名 |
kW単価 |
1位 |
カナディアンソーラー CS3L-370/375MS |
207,500円 |
2位 |
Qセルズ Q.PEAK DUO-G6
|
208,500円 |
3位 |
ソーラーフロンティア SFK185-S
|
217,500円 |
4位 |
パナソニック VBHN252WJ01
|
249,000円 |
5位 |
シャープ
NQ-256AF |
291,500円 |
先述までのランキングと打って変わって、海外産のメーカーが食い込んでいます。
ちなみにQセルズはドイツのメーカーです。
保証が手厚いメーカー5選
太陽光発電を設置した後に付いてくる保証が手厚いメーカーを紹介します。
調べてみたところ無料で受けられる保証期間の最長は、システム保証15年、出力保証25年でした。
両方を満たしているメーカーは以下の5つです。
順位 |
システム保証/出力保証 |
施工保証10年 |
長州産業 |
15年/25年 |
施工保証10年 |
パナソニック |
15年/25年 |
機器瑕疵15年保証 自然災害15年補償
|
Qセルズ |
15年/25年 |
災害補償10年 日照補償1年
|
カナディアンソーラー |
15年/25年 |
災害補償10年 |
東芝 |
15年/25年 |
付属機器1年保証 |
有料の保証・補償を選べばより手厚くすることも可能です
太陽光発電メーカーおすすめ3選
先述のランキングをもとにおすすめの太陽光発電を3つ、各メーカーの特徴もあわせてご紹介します。
パナソニック
家電でも有名なパナソニックの太陽光パネルは、他のメーカーに比べると発電に優れています。
【特徴】
・40年以上に渡る研究により豊富な技術とノウハウを蓄積
・悪天候でもしっかり発電するため、高い変換効率を実現
・高温の夏場にも強い
また、発電量が落ちると言われている夏場や悪天候であっても、安定して発電してくれます。
パナソニックについては、以下をあわせてご覧ください。
ソーラーフロンティア
昭和シェル石油の子会社であるソーラーフロンティアは発電量とコストのバランスに優れたメーカーです。
【特徴】
・影に強いため安定した発電が可能
・全国各地にプロショップを設置しており実物を見られる
・雪や嵐、雹にも耐えられる高耐久パネル
太陽光発電は影が掛かってしまうと発電量が落ち込んでしまいますが、ソーラーフロンティアでは安定して発電してくれます。さらに雪や雹などの悪天候にも耐えられるため、長期間に渡って安心して利用できます。
ソーラーフロンティアについては、以下をあわせてご覧ください。
カナディアンソーラー
カナダのメーカーであるカナディアンソーラーの特徴は、以下の3つです。
【特徴】
・kW単価が安いためコスパで選びたい方におすすめ
・カナダの厳しい積雪でも耐えられるほどの耐久性がある
・保証期間も最長25年間と長期にわたって安心して利用できる
カナディアンソーラーの魅力は、コスパの良さとカナダの豪雪でも耐えられる耐久性です。
悪天候が続いても安心して利用できるため、強度が高いパネルを設置したい方におすすめです。
太陽光発電のメーカーを比較する際にチェックしたい5つのポイント
太陽光発電のメーカーを比較する際には、チェックすべきポイントを解説します。
以下をチェックしておけば安心してメーカーを選べるようになるでしょう。
価格
太陽光発電を導入する際に価格は重要なポイントです。
パネル本体だけでなく太陽光発電を導入する際の総額で選びましょう。
容量5.0kWに対して掛かる費用の目安は以下の通りです。
システム費用(5.0kW) |
料金 |
パネル本体 |
87.0万円 |
パワコン |
22.0万円 |
架台 |
11.5万円 |
工事費 |
30.0万円 |
その他 |
1.0万円 |
値引き |
-9.0万円 |
合計 |
143.0万円 |
太陽光発電を導入するだけで車1台分の費用が掛かるため、金銭的な負担が大きいです。
太陽光発電を導入したいけど支払いの負担が重いと感じる方は、以下の方法を取れば軽くなります。
・初期費用0円で導入できる「ソーラーPPA」の活用
・リース契約を活用
ソーラーPPAとは、別の発電事業者に屋根だけ貸す行為です。
発電の電気は受け取れませんが、屋根の使用量として利益の一部を受け取ることが可能です。
リースの場合は、初期費用を抑えて月々のリース代を支払います。
リース期間が完了したら所有権を獲得することが可能です。
上記の方法であれば初期費用をまったく、あるいは少なめにできるため、太陽光発電を導入する際はぜひ検討してみてください。
>> 太陽光発電の設置工事について>> 太陽光発電で使用できる補助金
国産・海外産
メーカーがどこの国なのかも、太陽光発電を選ぶ際のポイントです。
国内メーカーであればサポートが手厚く、異常があった場合にすぐに対応してくれます。
また発電効率・発電量の面では2021年時点では国内メーカーの方が優れている傾向にあるため、品質重視の方におすすめです。
一方で海外メーカーは国内メーカーよりも安く設置できる場合があります。
耐久性・寿命
太陽光発電は雪の日も嵐の日も常時設置するため、耐久度はかなり重要です。
故障した際に買い替える場合も高額な費用が掛かるため、長期間を見越して利用したいものです。
選ぶ際のポイントは以下の2つです。
・各メーカーが実施している雪や風に対する耐久テストの結果
・保証内容や期間
参考までに、太陽光パネルの法定耐用年数は17年と決められていますが、実際の寿命は20〜30年程度と言われています。
変換効率
より多くの発電量を見込むのであれば、変換効率のいいパネルを選ぶ必要があります。
とはいえ変換効率のいいパネルほど高額になるため、価格とのバランスも考えて選びましょう。
「価格を重視して選びたい」という方でも、同じ価格帯の中で変換効率の良いメーカーを選んだ方が、元が取りやすくなるでしょう。
発電量が多ければより早く元が取れるため、変換効率もチェックしておきましょう。
保証内容
太陽光発電の設置期間は長期間になるため、保証内容もチェックすべきポイントです。
長年使っているとパネルなどが劣化・破損することがあるため、保証の対応範囲と期間を事前に知っておいた方が良いでしょう。
実際に保証適用外で故障してしまった場合、修理費用が高額になることもあります。
太陽光パネルの寿命が20〜30年程度と言われているため、保証期間は出力保証で25年は欲しいところです。
保証期間や対応内容はメーカーによって異なるため、事前に確認しておくようにしましょう。
太陽光発電のメーカーは目的別に比較しよう!
太陽光発電のメーカーを選ぶ際は、目的別に比較してみるのがおすすめです。
比較ポイントは以下の4つです。
・1kW当たりの年間発電量
・変換効率の良さ
・kW単価の安さ
・保証の手厚さ
コストパフォーマンスと発電量のどちらを取るかで、選ぶべきメーカーは大きく異なります。
メーカー選びは手間が掛かるため面倒に感じるかもしれません。
しかし、このさき10年以上は付き合うことになる太陽光発電のために、ぜひメーカー選びを重視してみてください。
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