蓄電池
電力をムダにしないための有効な手段である蓄電池。太陽光発電とセットで検討される方も多いようです。しかし、高額な初期費用がかかるため、各メーカーの特徴や価格をしっかり把握した上で、慎重に判断したいですよね。本記事ではシャープの蓄電池について詳しく紹介します。蓄電池選びでお悩みの方はぜひ参考になさってください。
蓄電池は太陽光発電とセットで設置されるケースが多いです。
また、発電効率や保証の観点から、蓄電池と太陽光発電のメーカーは揃えた方が良いという見方もあります。
したがって、蓄電池メーカーとしての実績は、太陽光発電メーカーとしての実績を反映していると言えるでしょう。
シャープの太陽光発電は全国で約85万軒の住宅に設置されています。
これは、日本における住宅用太陽光発電の設置件数の約3割に相当する数字です。
以上の実績から、シャープは蓄電池においても一定のシェアを確保していると言えるでしょう。
ちなみに、シャープは太陽光発電・蓄電池・HEMS(ヘムス)をセットで設置することを推奨しています。
HEMSとは、AIなどを活用して電気を賢く使うためのシステムです。
太陽光発電および蓄電池にHEMSを連携させることで、平時の機能を拡張したり、停電時の対策を強化したりできるのです。
なお、他社製の太陽光発電や蓄電池であっても、以下の条件を満たしていればシャープのHEMSを連携できます。
シャープの蓄電池は5つの強みを持っています。
それぞれの強みについて以下で解説します。
シャープの蓄電池について、まず押さえておきたいのは、クラウドシステムを採用している点です。
そして前述した通り、シャープの蓄電池はインターネットを介してHEMS(ヘムス)と連携することで、より賢く稼働します。
例えば、AIが稼働状態をモニタリングしアプリに通知してくれたり、太陽光発電の余剰電力を予測し蓄電池の使用電力を調節してくれたりします。
また、AIが蓄電池を自動でバージョンアップ。「AI雷注意報連携」などの新機能が随時追加されています。
ちなみに、これらのAI技術は経済産業省が援助する新エネルギー財団から表彰されました。
シャープの蓄電池はハイブリッドパワーコンディショナを採用しています。
したがって、太陽光発電と蓄電池のパワーコンディショナを1台にまとめ、電気エネルギーのロスを抑えます。
また、設置機材を減らすことで省スペース化を実現。同時に、低コスト化にもつながります。
シャープの蓄電池はコンパクトサイズで、またパワーコンディショナは壁掛けタイプなので場所を取りません。
設置する際の基礎工事も簡易的なもので済むため、工期の短縮や、工事費の削減といったメリットも期待できます。
また見た目もすっきりしているので、外観を損ねる心配もないでしょう。
そして何より、サイズはコンパクトなのに蓄電容量は大きいのがポイントです。
大容量タイプなら9.5kWh、またミドルタイプを2台連結すれば13.0kWhの容量を確保できます。
シャープの蓄電池の運転モードは大きく分けて2つ、経済性モードとクリーンモードです。
経済性モードは売電による経済性メリットを重視する設定です。
つまり、太陽光発電との併用を前提とした運転モードです。
太陽光発電の余剰電力は売電にまわし、蓄電池の電力は夜間の割安な電力でまかないます。
>>太陽光発電の2022年度までの売電価格がひと目でわかる!金額を上げる対策もご紹介
一方、クリーンモードは電力の自給自足を重視する設定です。
つまり、蓄電池単体で使用するご家庭や、卒FITを迎えたご家庭に適した運転モードです。
太陽光発電の余剰電力は全て蓄電し、発電量が少ない時間帯に使用することで、できる限り電力会社からの購入電力を減らします。
なお、停電時は自動で運転モードが切り替わり、太陽光発電からの充電および蓄電池からの供給を調節してくれます。
シャープの蓄電池の保証内容は2つ、システム構成機器保証と容量保証です。
シャープの蓄電システムはさまざまな機器により構成されていますが、その多くがシャープ製です。
そのため、保証も幅広い機器をカバーできます。
では、システム構成機器保証の対象機器を見てみましょう。
容量保証に関しては、定格容量の60%が保証値に設定されています。
なお、保証期間はどちらも10年です。ただし、有償で15年に延長することも可能です。
シャープの蓄電池は3タイプに分かれます。
では、各タイプの容量やサイズを見ていきましょう。
【コンパクトタイプ】
形名 | 蓄電容量 | 外形寸法 |
---|---|---|
JH‐WB1621 | 4.2kWh | 500×360×605(mm) (幅×奥行×高さ) |
【ミドルタイプ】
形名 | 蓄電容量 | 外形寸法 |
---|---|---|
JH-WB1921 | 6.5kWh | 560×320×575(mm) (幅×奥行×高さ) |
【大容量タイプ】
形名 | 蓄電容量 | 外形寸法 |
---|---|---|
JH‐WB1821 | 8.4kWh | 700×360×605(mm) (幅×奥行×高さ) |
JH‐WB2021 | 9.5kWh | 560×470×685(mm) (幅×奥行×高さ) |
なお、以上すべてのタイプが屋内・屋外どちらでも設置可能です。
シャープの蓄電池の価格をタイプごとにまとめました。
タイプ | 蓄電容量 | 価格(税込み) |
---|---|---|
コンパクト | 4.2kWh | 2,035,000円 |
ミドル | 6.5kWh | 2,860,000円 |
大容量 | 8.4kWh | 3,421,000円 |
大容量 | 9.5kWh | 3,718,000円 |
なお、以上は蓄電システム全体の価格です。
そのため、付属のパワーコンディショナやコンバーターによって価格は多少変動します。
最後に、シャープの蓄電池のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
シャープの蓄電池はクラウドシステムを採用しているため、自動アップデート機能や、故障をいち早く検知するモニタリング機能を備えています。
したがって、常に高いパフォーマンスが期待でき、長期稼働に向いている蓄電池と言えるでしょう。
また、シャープの蓄電池はコンパクトかつスタイリッシュなデザインなので、屋内設置にも向いています。
そのため、蓄電池の設置場所に悩んでいる方にもおすすめです。
シャープの蓄電池は太陽光発電とセットで稼働しているケースが多いですが、シャープ以外の太陽光発電との連携には注意が必要です。
もしパワーコンディショナの相性が合わないと、太陽光パネルが故障する恐れがあります。
また、さまざまな機器で構成される蓄電システムを導入するためには、高額な初期費用が必要です。
蓄電池を導入すれば、売電や節電による経済的メリットは得られますが、初期費用を全て回収するのは難しいでしょう。
実際に、災害対策や環境配慮の観点から蓄電池の導入を決める方が大半のようです。
とはいえ、初期費用はできる限り抑えたいですよね。
実は、蓄電池の初期費用は販売施工会社によって大きく変わる場合があります。
そのため、蓄電池を設置する際は、相見積もりを取って相場より安い販売施工会社を選ぶのが基本です。
しかし、「複数の販売施工会社に連絡するのは面倒!」という声も聞かれます。
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