オール電化
優れた省エネ性能によって「光熱費の削減」に貢献してくれるエコキュート。太陽光発電や蓄電池とあわせて災害対策としても注目されています。一方で、各メーカーが豊富なラインアップを展開していることから、「メーカーごとのエコキュートの特徴が分からない」といった声が聞かれます。そこで、本記事では東芝のエコキュートを詳しく紹介します。エコキュート選びでお悩みの方はぜひ参考になさってください。
東芝は「身近な暮らしに役立つエコロジー」というキャッチコピーを掲げ、地球環境に配慮しながら、家族みんなが気持ちよく過ごすための家電機器を作り続けています。
今回は、そんな東芝が手掛ける家庭用エコキュート「ESTIA」について解説していきます。
家庭用エコキュート「ESTIA」の特徴は5つです。
それぞれの特徴について以下で紹介します。
「ESTIA」は省エネ性を高めるために、保温効率を重視しています。
「ESTIA」はお風呂のお湯を温めなおす際、高温たし湯を使用します。
これにより、従来のエコキュートよりも保温時間を約3分短縮しているのです。
また、浴室の環境に応じて、たし湯の回数を調節することで、余計な放熱を削減しています。
これにより、同じ量のお湯であっても、たし湯の回数を3分の1に減らせる場合もあるのです。
また「ESTIA」は太陽光発電を有効活用することで、エネルギー消費を抑えることが出来ます。
沸き上げ時間を1時間早める「早起き設定」によって、電気が余りやすい早朝の太陽光発電を利用できるのです。
なお、「早起き設定」は早朝の電力ピークシフトにも有効です。
災害時には停電や断水が起きてしまう恐れがあります。
しかし、そんなときでも「ESTIA」があれば安心です。
「ESTIA」は停電時でも、平時に設定してあった給湯温度でお湯を使うことができます。
また断水時には、貯湯タンクから生活用水を確保することも可能です。
なお、「ESTIA」は災害時の活用を想定し、優れた耐震設計が採用されています。
370Lの貯湯ユニットにおいては最高水準の耐震クラスSを実現しています。
「ESTIA」は2カ所同時でも勢いよく給湯できるパワフル給湯を実装しています。
パワフル給湯は、東芝の従来のエコキュートに比べて、約1.8倍の給湯圧力を実現。それにより、2カ所同時での出湯量も30%アップしています。
また、パワフル給湯には「湯はり時間を短縮できる」というメリットも。従来のエコキュートと比べると、約3分早く湯はりが完了します。
銀イオンの湯は浴そうのお湯を清潔に保つための機能です。
「ESTIA」は業界で唯一、湯はり水路に銀イオン発生ユニットを搭載しているエコキュートです。
銀イオンには細菌に吸着し繁殖を抑える働きがあるため、除菌・防臭効果が期待できるのです。
銀イオンの湯の活用すれば、夜に沸かしたお風呂を翌朝もキレイなまま使えます。
「ESTIA」には操作を分かりやすくナビゲートしてくれる光タッチリモコンが付いています。
光タッチリモコンの機能において特筆すべきは「光NAVI」「音NAVI」の2つでしょう。
「光NAVI」は操作に必要なキーのみ点灯させることで、操作を誘導する機能です。
「音NAVI」は音声ガイダンスで直接操作を指示してくれる機能です。
また、光タッチリモコンは太陽光発電との連携にも役立ちます。
先に紹介した「早起き設定」や、昼間の余剰電力で沸き上げを行う「昼の運転予約」といった機能も光タッチリモコンで操作します。
東芝のエコキュート「ESTIA」は大きく分けると、フルオートタイプと給湯専用タイプに分かれます。
さらに、フルオートタイプは次の4種に分かれます。
プレミアムタイプは、「ESTIA」の中で最も高効率なエコキュートと言えます。
それは、省エネ性の一つの指標である年間給湯保温効率を見ても明らかです。
プレミアムタイプの年間給湯保温効率は「3.6」であり、「ESTIA」の中で最高値を達成しています。
ハイグレードタイプは、豊富な機能と多様な機種を有するエコキュートです。
パワフル給湯、銀イオンの湯など、ほしい機能はしっかり完備。
また寒冷地向けタイプ、薄型タイプなど、設置環境に合わせて機種を選ぶことも可能です。
タンク容量に関しても幅広い選択肢があり、最大容量の560Lが選べるのはハイグレードタイプのみです。
スタンダードタイプは、機能・価格の両面において「ESTIA」の中位エコキュートと言えます。
上位2タイプに比べると機能は少ないですが、要望の多いパワフル給湯は完備しています。
また、省スペースで設置できる薄型タイプが選べるのもポイントです。
ベーシックタイプは、機能を絞ることでリーズナブルな価格を実現しています。
とはいえ、湯はり・保温・たし湯の全てを自動で行ってくれるので、利便性の高いエコキュートと言えます。
なお、寒冷地向けタイプを選ぶことも可能です。
給湯専用タイプは、手動で湯はりを行うエコキュートです。
フルオートタイプと比べると、使える機能は減りますが、その分コストは抑えられます。
また、リモコン操作が少なく覚えやすいという利点もあります。
東芝のエコキュート「ESTIA」を選ぶ際は、次の4つのポイントで判断しましょう。
給湯方法については、「フルオート」「手動」の2つの選択肢があります。
機能を重視するなら「フルオート」、価格を重視するなら「手動」を選ぶといいでしょう。
給湯圧力については、「パワフル給湯」「高圧」の2つの選択肢があります。
「台所とキッチンで同時にお湯を使うことが多い」「2階や3階に浴室がある」といったご家庭には「パワフル給湯」がおすすめです。
タンク容量については、家族の人数に合わせて選びましょう。
「ESTIA」のタンク容量は「370L」「460L」「560L」の3種類です。
家族人数に応じたタンク容量は、2~5人なら「370L」、4~7人なら「460L」、5~8人なら「560L」が目安です。
設置環境については、「寒冷地」「塩害地」である場合は、対応機種を選びましょう。
また、エコキュートの設置場所にお困りの方には「薄型」の機種がおすすめです。
それでは、以上のポイントで「ESTIA」の各タイプを比較してみましょう。
タイプ | 給湯方法 | 給湯圧力 | タンク容量 | 設置環境 |
---|---|---|---|---|
プレミアム | フルオート | パワフル給湯 | 370L/460L | 一般地のみ |
ハイグレード | フルオート | パワフル給湯 | 370L/460L/560L | 塩害地/寒冷地/薄型 |
スタンダード | フルオート | パワフル給湯/高圧 | 370L/460L | 塩害地/薄型 |
ベーシック | フルオート | 高圧 | 370L/460L | 塩害地/寒冷地 |
給湯専用 | 手動 | パワフル給湯/高圧 | 370L/460L | 塩害地 |
東芝のエコキュート「ESTIA」の相場は、工事費込みで、概ねメーカー希望小売価格の40%です。
では、「ESTIA」の相場をタイプごとに見ていきましょう。
【プレミアムタイプ】
タンク容量 | メーカー希望小売価格 | 設置費用相場 |
---|---|---|
370L | 1,037,300円 | 約41万円 |
460L | 1,119,800円 | 約45万円 |
【ハイグレードタイプ】
タンク容量 | メーカー希望小売価格 | 設置費用相場 |
---|---|---|
370L | 927,300円 | 約37万円 |
460L | 1,009,800円 | 約40万円 |
560L | 1,097,800円 | 約44万円 |
370L ※薄型 |
1,070,300円 | 約43万円 |
370L ※寒冷地向け |
976,800円 | 約39万円 |
460L ※寒冷地向け |
1,064,800円 | 約43万円 |
【スタンダードタイプ】
タンク容量 | メーカー希望小売価格 | 設置費用相場 |
---|---|---|
370L | 905,300円 | 約36万円 |
460L | 987,800円 | 約40万円 |
370L ※薄型 |
1,037,300円 | 約41万円 |
【ベーシックタイプ】
タンク容量 | メーカー希望小売価格 | 設置費用相場 |
---|---|---|
370L | 850,300円 | 約34万円 |
460L | 932,800円 | 約37万円 |
370L ※寒冷地向け |
894,300円 | 約36万円 |
460L ※寒冷地向け |
982,300円 | 約39万円 |
【給湯専用タイプ】
タンク容量 | メーカー希望小売価格 | 設置費用相場 |
---|---|---|
370L | 756,800円 | 約30万円 |
460L | 844,800円 | 約34万円 |
東芝のエコキュート「ESTIA」の保証については、無償保証か有償保証かを選ぶことができます。
それぞれの保証内容は以下の通りです。
保証期間 | 保証料 |
---|---|
5年 | 無償 |
8年 | 18,700円 |
10年 | 26,400円 |
ただし、無償保証の場合、以下の消耗部品の保証期間は2年間です。
なお、有償保証のお申し込み期限は、機器設置から2ヶ月以内です。