住宅用太陽光発電
新築時に太陽光発電を導入することのメリットについてご紹介します。
太陽光発電システムの導入を検討する際、対象の住宅は新築か既築のどちらかになるのですが、一般的に導入は新築時の方がメリットを受けやすい傾向にあります。その理由は、下記のようにいくつか挙げられます。
太陽光発電の設置を優先した屋根の形状や構造を設計する事で、効率的で無駄の無い太陽光パネルの配置やパワーコンディショナーの設置場所が、より最適な状態を確保する事が容易となります。
またそれにより、必然的に費用対効果も向上します。
太陽光発電は高額な導入費用が必要であるため、多くの場合融資機関からの借入となります。特に太陽光発電のような動産ローンは、不動産住宅ローンと比べると返済年数や金利の面で不利になることがほとんどです。そこで建築費用と合わせてローンを組む事によって、住宅ローンの長期的返済と低い金利で太陽光設備の導入が可能となります。
また、建築工事で使用されている足場やクレーン重機等の使用が可能であるため、工事費用が極端に抑える事ができる場合もあります。
太陽光発電を優先した設計にする事で、外観的にも住宅の景観やデザインを損なう心配が軽減します。特に見た目を重視される方やデザインにこだわりのある方にとっても、最適な売電収入を確保しながら満足のいく施工が可能です。
このような新築住宅での太陽光発電導入メリットは、既築住宅でも適用されるケースもあります。特に費用面については、銀行等で太陽光発電の特別ローンを用意している場合がありますので、一度融資機関にご相談される事をお勧めします。
住宅向け太陽光発電の受付件数等の統計を調査している「太陽光発電普及拡大センター」によりますと、前年度からの比較に新築住宅と既築住宅において、変化が見られました。
それは、既築住宅の太陽光発電受付件数の減少で、10~12月期の前年比マイナス24.9%となっています。
一方で新築住宅は10~12月以外の四半期ではいずれも伸びており、明らかに違いや傾向が出ている事が分かっています。
消費増税前の駆け込み需要が有力と見られていますが、98万25戸という件数は過去10年間で最高値となっており、このような背景が太陽光発電の新築住宅設置を後押ししているとも考えられます。
さらに、太陽光発電の設置した容量(kW)について、2013年度の新築住宅設置容量の前年比は「7〜9月に1%」「10月〜12月に2%」の減少が見られながらも、全体的に見ると容量は増加・成長傾向となっています。
そして太陽光発電のシステム価格平均は2013年10〜12月の40万5000円に対して、前年の2012年と比べると11%、2011年に対しては22%の低下傾向になっています。新築のシステム価格は既築の場合より安くなるケースが多く、グラフでは 1kW当たり3~4万円安い価格で推移しています。
また、全体のシステム価格と同じく低下傾向で、グラフでは2013年の1~3月の41.5万円から10~12月の38.5万円へと、 3万円ほど安くなっています。
今後は売電単価の低下によって、システム価格にどのように影響されるのか注目されています。
新築住宅に最も多いとされている注文住宅販売会社は、設計から施工まで一括して行うことで、住宅建設の仲介手数料を削減するメリットがあります。その流れからオプションとして、太陽光発電設備まで一括に見積もりをすることがあります。
一般的に考えますと、まとめてお願いした方が値引きやサービスも期待できるところですが、注文住宅販売会社は太陽光発電の専門業者ではありません。
つまり、住宅の建設は一括して行う一方、太陽光発電の設置については仲介している業者が存在することが考えられるため、太陽光発電システムにおいては、注文住宅販売会社の見積もりの方が割高である可能性があります。さらには見積もり内容が不透明になりがちで、他の業者と比較がしづらくなるケースが大変多く見受けられます。
このようなことから、新築住宅において太陽光発電を導入する場合は、必ず太陽光発電専門業者に見積もりを依頼するようにして下さい。太陽光発電のプロフェッショナルが、あなたのご希望やご予算に応じながら、こだわりのマイホームに最も適した太陽光発電システムを提案してくれます。
太陽光発電を導入するべきタイミングは? |
---|
太陽光発電の導入を検討する際、対象の住宅は新築か既築のどちらかになりますが、一般的には新築時の方がメリットを受けやすい傾向にあります。 新築時のメリットはこちら。 |
新築時でも太陽光発電専門業者に依頼するべき? |
新築時は、注文住宅販売会社がオプションとして、太陽光発電設備まで一括に見積もりをすることがあります。しかし、太陽光発電を導入する場合は、必ず太陽光発電専門業者に見積もりを依頼するようにして下さい。 太陽光発電専門業者に依頼する理由はこちら。 |